「アプリやゲームのバグを見つける副業があるって聞いたけど、プログラミングができない私でも大丈夫?」
「平日1時間くらいの隙間時間で、開発チームの役に立てるのかな?」
QAテスター(品質保証)と聞くと専門的ですが、未経験者が参入しやすいIT副業の一つでもあります。なぜなら、求められているのはコードを書く力よりも、ユーザー目線で丁寧に使い、違和感を“再現できる形”で伝える力だからです。
ただし、QAは「発売前の機能」や「未公開画面」を扱うことがあり、機密保持(NDA)の意識が甘いと一発で信頼を失います。さらに平日1時間の稼働だと、開発者とのキャッチボール(質問対応)で詰まることもあります。
この記事では、30代会社員・副業初心者(平日1時間)を想定して、QAテスター副業(テストモニターとも呼ばれます)の仕事内容、始め方、評価されるバグ報告、NDAと情報漏えい対策、短時間稼働でも回るコミュニケーション設計までを“手順書”として解説します(収益を保証する内容ではありません)。
この記事で分かること
- QAテスター副業(テストモニター)の仕事内容と、未経験の始め方
- 平日1時間でも回る案件の選び方(タスク完結型の見極め)
- 評価されるバグ報告の書き方(テンプレ付き)
- 最大のタブー:機密保持(NDA)とスクショ運用の事故防止
- 向き不向き、よくある失敗と回避策
QAテスター副業とは?何をする仕事?
QA(Quality Assurance)は「品質保証」。QAテスターは、アプリやWebサービスが仕様通りに動くかを確認し、問題があれば開発チームに伝える役割です。副業で多い業務は次の通りです。
- 動作確認:ボタン、フォーム、ログイン、検索などが正しく動くか
- 表示チェック:スマホ/PCで崩れていないか、文言の誤字はないか
- シナリオテスト:「登録→購入→決済→メール」など一連の流れを確認
- バグ報告:再現手順、期待結果、実際結果、環境を整理して伝える
- チェックリスト作成:抜け漏れを防ぐ観点をまとめる
ここで大事なのは、珍しいバグを探すことよりも、開発者が再現できる形で報告すること。未経験でも、この型ができるだけで評価が上がります。
未経験でもできる?必要な専門知識の最低ライン
結論から言うと、未経験でも始められます。ただし「何も知らなくてOK」ではありません。最初は次の最低限だけ押さえましょう。
- 環境の概念:OS、端末、ブラウザ/アプリバージョン
- 再現性:同じ操作で同じ不具合が起きるか
- 用語:バグ、再現手順、期待結果、実際結果、再現率
- 報連相:推測で断定しない/確認すべきところは確認する
コードが必要な案件(自動テストなど)もありますが、最初はチェックリスト型(手順書あり)を選べば問題ありません。
未経験が選ぶべき案件タイプ(平日1時間前提)
QAは「キャッチボール」が発生する仕事です。報告後に「この条件では?」「別端末では?」など質問が来ます。平日1時間しか稼働しない場合、リアルタイム対応が必須の案件を選ぶと、開発を止めてしまい評価が下がるリスクがあります。
そこで、最初はタスク完結型(提出して終わり、やり取りが最小)を優先しましょう。
| 案件タイプ | 特徴 | 平日1時間適性 | 初心者のおすすめ |
|---|---|---|---|
| チェックリスト型 | 手順書通りに確認→報告 | ◎ | 最優先 |
| テストモニター型 | アプリを使って気づきを提出(短時間) | ◎ | 入り口に最適 |
| 探索的テスト | 自由に触って不具合探し(質問も増えがち) | ○ | 慣れてから |
| 常駐寄りのQA | チャット即レス・日中稼働が必要 | △ | 避けるのが無難 |
平日1時間でも現場を止めない「2つの対策」
- 対策1:案件選びで避ける
「日中稼働が必須」「即レス前提」「毎日ミーティングあり」などは最初から除外。 - 対策2:返信だけは隙間時間で行う(可能なら)
作業は夜にまとめてやるとしても、質問への返信だけはスマホで短く返せると評価が落ちにくいです。
例:「本日は22時以降に確認します。追加条件があれば先に教えてください」
副業では、技術よりもコミュニケーション設計(期待値調整)が大事です。
最重要:機密保持(NDA)と情報漏えいを防ぐ運用ルール
QAは未公開機能や発売前の画面を扱うことがあります。そこで最大のタブーが機密情報の漏えいです。契約書に「秘密保持(NDA)」が含まれることも多く、うっかりでもアウトになり得ます。
スクショ・動画で起きやすい事故(初心者がやりがち)
- スマホのスクショがiCloud/Googleフォトに自動同期される
- PCのスクショがクラウド同期フォルダ(Dropbox等)に入る
- 家族共有PC/タブレットで作業して、第三者が見られる
- テスト画面のスクショを「実績」としてSNSやポートフォリオに載せる(これは絶対NG)
事故を防ぐための“最低限ルール”
- クラウド同期をOFF:業務に使う端末は、写真/ファイルの自動アップロード設定を見直す
- 保存場所を固定:ローカルの専用フォルダに保存し、同期フォルダは避ける
- 提出後は整理:案件ルールに従い、不要になったスクショ・ログは速やかに削除(保存が必要なら指示に従う)
- 外部共有しない:案件の画面・社名・機能名をSNSやポートフォリオに出さない
- 不安なら確認:「このデータの保管期間や削除ルールはありますか?」と聞いてOK
ここを徹底できる人は、未経験でも「安心して任せられる人」として評価されやすいです。
評価されるバグ報告の書き方(テンプレ付き)
未経験が最短で評価されるのは「報告の質」です。開発者が再現できる報告は、現場の手戻りを減らします。
バグ報告テンプレ(コピペOK)
- タイトル:【画面/機能】◯◯で△△ができない(エラー表示)
- 発生箇所:URL/画面名/操作導線
- 環境:OS:/端末:/ブラウザ:/アプリVer:
- 前提条件:ログイン済み/テストアカウントなど
- 再現手順:
- ◯◯を開く
- △△を入力して送信
- □□をタップ
- 期待結果:本来どうなるべきか
- 実際結果:何が起きたか(エラーメッセージは原文で)
- 再現率:5回中5回/10回中2回
- 添付:スクショ/動画(個人情報はマスク)
「平日1時間」の人ほど効く時短テク
- 再現手順は最短にする(余計な操作を書かない)
- スクショは1枚で足りるなら1枚(撮りすぎない)
- 最後に「追加確認できます。条件指定ください」と添える(キャッチボールを短縮)
案件の探し方:クラウドソーシング以外の選択肢も持つ
未経験が最初の1件を取りやすいのは、手順書が整った案件です。クラウドソーシングでも見つかりますが、選択肢としてテスト専門のプラットフォーム(テストモニター系)も存在します。こうした場では、テストの型が用意されていることが多く、初心者が迷いにくい傾向があります。
記事内の具体サービス名は時期により変動するため、「テストモニター」「アプリテスター」「UXテスト」などのキーワードで探すと、見つけやすくなります。
よくある失敗5選と回避策
失敗1:スクショがクラウドに自動同期されてしまう
回避策:業務端末はクラウド同期設定を見直す。保存場所はローカル固定。
失敗2:未公開画面を実績として公開してしまう
回避策:案件の画面・社名・機能名は外部公開しない(ポートフォリオでもNG)。
失敗3:返信が遅く、開発を止めてしまう
回避策:タスク完結型を選ぶ。難しい場合は返信だけ隙間時間で「確認は◯時」と宣言。
失敗4:報告が曖昧で再現できない
回避策:テンプレで「環境・手順・期待/実際」を必ず書く。
失敗5:仕様が分からないのに推測で断定する
回避策:「要確認」として質問する。推測で決めない。
向いている人/向いていない人
向いている人
- 細かい違和感に気づける(誤字、表示崩れ、挙動の不自然さ)
- 手順通りにコツコツ進められる
- 事実を整理して文章で伝えられる
- 機密を守る意識が高い(スクショ運用を徹底できる)
向いていない人(ただし工夫でカバー可能)
- 即レスを求められると厳しい(→タスク完結型を選ぶ)
- 報告が面倒で省きがち(→報告こそ成果物と割り切る)
- 端末管理が雑になりがち(→同期OFF・保存場所固定で仕組み化)
まとめ:チェックリストと次にやること
QAテスター副業(テストモニター)は未経験でも始めやすい一方、最大の地雷は機密保持(NDA)です。スクショのクラウド同期など、本人が気づかない形で漏えいが起きるため、端末設定と保存ルールを先に固めましょう。また、平日1時間の人はコミュニケーションの壁が出やすいので、タスク完結型の案件選びと、可能なら返信だけ隙間時間対応で現場を止めない工夫が重要です。
すぐできるチェックリスト(保存推奨)
- スクショ/ファイルのクラウド自動同期設定を見直した(必要ならOFF)
- スクショ保存場所をローカル固定にした(同期フォルダを避ける)
- 未公開画面を外部公開しない(SNS/ポートフォリオに載せない)と決めた
- 平日1時間前提で、タスク完結型案件を優先すると決めた
- バグ報告テンプレ(環境・手順・期待/実際・再現率)を用意した
次にやること(3ステップ)
- 今日:スクショのクラウド同期設定を確認し、保存フォルダと命名ルールを決める
- 今週:バグ報告テンプレを使って、普段使うサイトで「ログイン/フォーム/検索」をチェックし1件だけ報告を書いてみる
- 来週:タスク完結型の小案件に応募し、納品時に「再現性の高い報告」と「稼働時間の明示」を徹底する
