Amazonリサーチで一番怖いのが、「ランキング上位だったのに、仕入れたら全然売れない」という失敗です。実は、Amazonの商品ページに出る“現在の順位”だけでは、その商品が継続して売れているか(回転)は判断できません。
そこで役立つのがKeepa(キーパ)です。Keepaは、価格やランキングの推移をグラフで見られるため、売れ行きを波形(ギザギザ)で判断できるようになります。
この記事では、せどり初心者がつまずきやすい「どこを見ればいいの?」を整理しつつ、ランキング波形で回転を読む基本を手順書としてまとめます。
【重要】最初に知っておく前提:ランキング波形(Sales Rank)を見るにはKeepa有料版が基本
最初に正直にお伝えすると、この記事の核である「売れ筋ランキング(Sales Rank)の推移=波形」は、Keepaでは有料サブスクの対象になっているのが一般的です。無料だと思って導入すると「波形が出ない…」となりやすいので、ここが最大の注意点です。
料金は目安として月額19ユーロ前後(為替で変動。日本円にすると“だいたい3,000円台”になることが多い)と考えておくと、心理的な準備がしやすいです。
無料版でできること/できないこと(ざっくり)
- できる:価格推移のチェック、価格アラート(範囲は時期・仕様で変動)
- できない(つまずきポイント):ランキング推移(Sales Rank)の波形で回転を見る
有料にする価値はある?判断の考え方
Keepa有料は「稼げる保証」ではありませんが、せどり初心者にとっては不良在庫(売れない仕入れ)を避けるための保険になりやすいです。月額の固定費が気になる人は、まずは1か月だけ契約して、
- 「売れると思っていたのに売れなかった」商品を後からKeepaで検証する
- 仕入れ前に波形チェックする癖を付ける
この2つができれば、元を取れるケースは珍しくありません(もちろん商材や運用次第です)。
Keepaで回転を見る全体像:結局見るのは「ランキング・価格・出品者数」の3つ
Keepaのグラフは情報量が多く、初心者ほど「線が多すぎて混乱→判断が遅い」になりがちです。まずは見るものを3つに絞るのが最短です。
- ランキング推移(Sales Rank):回転(売れる頻度)を見る
- 価格推移(新品/中古/カート取得価格):値崩れ耐性と相場レンジを見る
- 出品者数(Offer Count):競争の激しさ・価格崩れの起点を見る
用語の整理:Buy Box=カートボックス/おすすめ出品(Featured Offer)
Keepa界隈では「Buy Box」という言い方が残っていますが、Amazonの表現としては「Featured Offer(おすすめ出品)」と呼ばれることが増えています。この記事では、初心者が迷わないように「カート取得価格(Buy Box/Featured Offer)」として扱います。
回転の読み方の基本:ランキング波形は「下がった回数」と「間隔」を見る
Keepaで回転(売れ行き)を見るとき、重要なのはランキングの“数字の良し悪し”ではなく、波形(ギザギザ)の動き方です。
基本ルール:ランキングが“ストンと下がる”=売れたサインになりやすい
一般に、売れ筋ランキングは売れると大きく動くため、Keepaでは急に下がる縦の動きが「売れた(可能性が高い)」の目印として使われます。だから見るべきは、
- 下がり(ストン)が何回あるか=売れた回数の目安
- 下がりの間隔が短いか=回転が速い目安
初心者がやりがち:順位だけで判断する
「今の順位が良い=売れる」とは限りません。たまたま売れて一瞬だけ良くなっていることもあります。だから“今の順位”ではなく、“推移”を見るのがKeepaの価値です。
注意:カテゴリで動き方が違う(比較は同カテゴリ内が基本)
同じ「5万位」でも、カテゴリが違えば回転の意味が変わることがあります。なので、初心者はまず順位の数字を基準にしないで、「下がりの頻度」を基準にする方が失敗しにくいです。
判断の型:90日→1年→価格→出品者数の順に見ると迷いが減る
時間がない副業初心者ほど、毎回見る順番がバラバラだと判断がブレます。ここでは、迷わない“型”を固定します。
Step1:期間はまず「90日」を見る(今売れているか)
直近90日は、現状の回転を見るのに向いています。初心者はまずここで、
- 下がりが定期的にある(=売れている可能性)
- 下がりが少ない/ほぼない(=見送り候補)
を一次判定します。
Step2:「1年」で季節性・トレンド落ちをチェックする
90日だけ良くても、1年で見ると「特定シーズンだけ売れる」商品は普通にあります。1年で見るポイントは、
- 年中ギザギザ=安定回転タイプ
- ある月だけギザギザ=季節商品(持ち越し注意)
- 去年は良かったが今年は弱い=トレンド落ちの可能性
Step3:価格推移で「値崩れ耐性」を見る
回転が良くても、価格が右肩下がりなら利益が削られます。チェックはこの3つだけでOKです。
- 直近で新品価格(またはカート取得価格)が下がり続けていないか
- 乱高下が激しくないか(競争が荒いサイン)
- 一定レンジで安定しているか(読みやすい)
Step4:出品者数(Offer Count)で「参入タイミング」を読む
出品者が増えると価格が崩れやすいです。なので、出品者数は単体で見るより、
- 出品者数が増えた後に価格が落ちていないか
- 増える“季節”や“イベント”があるか
までセットで見ると、仕入れの事故が減ります。
具体例(初心者の状況設定):週末リサーチで「売れるけど危ない商品」を弾く
例えば、会社員が週末に電脳で商品を探していて、Keepaの90日でギザギザが多い(回転良さそう)商品を発見したとします。ここで即仕入れせず、
- 1年表示にしたら“年末だけ”ギザギザ(季節商品)
- 出品者数がセール後に急増
- 価格がそのタイミングで急落
…となっていれば、「売れるけど、今仕入れると値崩れに巻き込まれる」可能性が高いです。Keepaは、この“地雷”を避けるためのツールだと捉えると使い方がブレません。
新品・中古で読み方が変わる:最初は「新品の波形」に慣れるのが近道
新品と中古では、価格の成り立ちが違うため、同じKeepaでも難易度が変わります。
新品:価格推移が素直なので、波形学習に向く
新品は同一コンディションで比較しやすく、価格レンジも読みやすいです。初心者はまず新品で、
- 回転(ランキング波形)
- 値崩れ(価格推移)
- 競争(出品者数)
のセットを体に入れるのがおすすめです。
中古:コンディション差で価格がバラける(波形は見やすいが利益計算は慎重に)
中古は状態(傷・付属品・臭いなど)で価格が変わるため、価格線が読みづらいことがあります。中古でKeepaを見るときは、
- 回転はランキング波形中心
- 価格は「だいたいのレンジ」把握に留める
- 利益は保守的に(想定より安く売る前提も持つ)
が安全です。
買い時の考え方:波形が良くても「買わない方がいい」ケースがある
初心者がハマるのは、「ギザギザ=売れる」だけで仕入れてしまい、価格競争で利益が消えるパターンです。買い時は、次の3パターンで整理すると判断が速くなります。
パターン1:価格が安定している商品は「仕入れ上限」で決める
価格が一定レンジで安定しているなら、あなたの基準(粗利・ROIなど)を満たす仕入れ上限を先に決め、そこまで下がった時だけ拾うのが堅いです。波形が良い商品ほど、焦って高値で掴むより「条件に合う時だけ買う」が安定します。
パターン2:出品者が増えると崩れる商品は「少量テスト」が基本
セールや話題化のあとに出品者が増え、価格が落ちやすい商品は、買い時が短いです。初心者は最初から多く張らず、1〜2個でテストし、売れ方と価格を見て追加する方が安全です。
パターン3:カート取得価格(Featured Offer)が頻繁に動く商品は慎重に
カート取得価格が頻繁に上下する商品は、競争が激しい可能性があります。回転が良くても、値下げ合戦に巻き込まれると疲弊しがちなので、時間がない会社員ほど「読みやすい商品」を優先した方が続きます。
週末2時間でも回せる:Keepa時短リサーチの手順(テンプレ)
時間がない人向けに、迷わない手順を“固定”します。慣れるほど速くなります。
時短テンプレ(1商品あたり1〜3分のイメージ)
- ①波形(90日):下がりが定期的にある?なければ即終了
- ②波形(1年):季節商品?トレンド落ち?
- ③価格推移:右肩下がり?乱高下?安定?
- ④出品者数:増えた時期と価格崩れの関係は?
- ⑤仕入れ上限:自分の粗利・ROI基準で買う/見送るを決める
「スマホ一次判定→PCで最終判断」が失敗しにくい
スマホは現場で速い反面、細い線が読みづらいことがあります。おすすめは、
- スマホで候補を3〜10個に絞る(一次判定)
- 家でPC画面で波形・価格・出品者数を確認し仕入れ確定
この二段構えです。副業初心者が一番避けたいのは「その場の勢いで仕入れて後悔」です。
よくある失敗5選と回避策(Keepa初心者あるある)
失敗1:Amazonの“現在順位”だけで仕入れてしまう
回避策:必ずKeepaで90日波形を見る。下がりが少ないなら見送る。
失敗2:線が多すぎて混乱し、判断が遅くなる
回避策:最初は「ランキング」「価格」「出品者数」の3つだけに固定する。
失敗3:回転は良いのに、価格が右肩下がりで利益が消える
回避策:価格推移を見て“下がり続ける商品”は慎重に。仕入れ上限を低めに置く。
失敗4:出品者増の波に乗って参入し、値下げ合戦で疲弊する
回避策:出品者数が増えた後の価格変化を見る。崩れるタイプは少量テスト。
失敗5:季節商品を見抜けず、売れ残って資金が寝る
回避策:1年表示で“売れる月”を確認し、持ち越し前提の仕入れは避ける。
すぐできるチェックリスト:波形で「仕入れる/見送る」を即決する
- 直近90日でランキングの“下がり”が定期的にある
- 1年表示で季節性が強すぎない(持ち越しリスクを許容できる)
- 価格推移が右肩下がりでない(値崩れしにくい)
- 出品者数が増えた時に、価格が崩れていない(競争が荒すぎない)
- 仕入れ上限(粗利・ROI基準)を満たす価格で買える
- 迷ったら「少量テスト」で逃げ道がある
まとめ:Keepaは有料前提で“回転を可視化”できる。90日+1年の波形を型で回そう
Keepaで回転を読む最短ルートは、ランキングの“数字”ではなく波形(下がりの頻度と間隔)を見ることです。そして重要な前提として、ランキング波形を見るにはKeepa有料版が基本になります。
判断が速くなる型はこの3つです。
- 90日+1年で回転と季節性を確認する
- ランキング波形の下がりを数えて回転を推定する
- 価格推移×出品者数で値崩れ・競争リスクを読む
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:Keepaで「ランキング波形(Sales Rank)が見える状態」を作る(有料版の要否を確認し、必要なら1か月だけ試す)
- ステップ2:見る順番を固定する(90日→1年→価格→出品者数)
- ステップ3:候補を3商品だけ選び、波形チェックリストで「仕入れOK/見送り」を即決する練習をする
