動画編集副業の始め方|高性能PCなしでも始めるコツと初案件獲得の流れ

「動画編集の副業に興味はあるけど、高性能なパソコンがないと無理かな……」
「編集ソフトも難しそうだし、未経験の自分に案件なんて取れる気がしない」

YouTubeやTikTokの普及で需要が高まる動画編集ですが、いざ始めようとすると「機材」「ソフト代」「実績ゼロ」の壁が高く見えてしまいますよね。

最初に方向性だけ決めます。未経験が初案件を取る近道は、映画みたいな映像を作ることではなく、短尺(ショート)編集の“型”を作り、見せられるポートフォリオを用意し、小さな案件に応募することです(収入はスキル・稼働時間・案件内容で変動します)。

この記事では、20代会社員・副業初心者(平日1時間)を前提に、動画編集の始め方初案件獲得までの準備と流れを、今日から動ける手順書としてまとめます。

未経験が最初に狙うべきは「ショート動画編集」

いま副業の入口として取り組みやすいのは、横動画(YouTube長尺)よりも縦動画(YouTubeショート/TikTok/Reels)です。理由はシンプルで、初心者にとって「作業量が読みやすい」から。

  • 尺が短いので、平日1時間でも完了まで持っていきやすい
  • 求められる編集が「カット・テロップ・BGM/SE」の定型になりやすい
  • ポートフォリオとして見せやすい(相手も短時間で判断できる)

逆に、未経験のうちから長尺で「構成から丸投げ」「修正無制限」「撮影込み」を受けると、時間が溶けて挫折しやすくなります。まずは短尺×テンプレ(型)で、納品の再現性を作るのが正解です。

動画編集副業の全体像:初心者が取り組みやすい案件タイプ

「動画編集」と一言で言っても、案件の中身はかなり違います。未経験が最初に狙いやすい順に並べると、だいたいこうなります。

初心者が入りやすい案件(おすすめ順)

  • ショート動画編集:縦動画のカット+強調テロップ+テンポ調整
  • カット編集:不要部分を削って見やすくする(対談・講座・YouTube)
  • テロップ・字幕:読みやすさ重視(誤字脱字チェックが価値)
  • BGM・効果音(SE):音量調整・フェード・雰囲気づくり
  • サムネ作成:依頼がセットになることも(別スキルだが強い武器)

未経験が最初に避けたい案件

  • 撮影込み・現地対応が必要(時間が読めない)
  • 高度なアニメーション前提(After Effects必須など)
  • 目的・参考動画がなく「いい感じに」で丸投げ
  • 修正回数の上限がなく、やり取りのルールがない

平日1時間で続けるなら、最初は作業範囲が明確で、手順がテンプレ化できる案件に寄せるのが安全です。

編集ソフトの選び方:副業で失敗しない「推奨」と「注意」

ソフト選びは、迷いすぎると作品が増えません。とはいえ、副業では「案件で使えるか」「商用利用の扱いは大丈夫か」を無視できないのも事実です。ここでは初心者が迷わないように、結論ベースで整理します。

副業で無難な選択肢はこの2つ

  • Adobe Premiere Pro:案件指定が多い“業界標準”。プロジェクトファイル納品を求められる場面でも対応しやすい
  • DaVinci Resolve:無料版でも高機能で、学習コストに対して伸びしろが大きい(ただし案件によっては互換性が課題)

Premiere Proのコスト感(先に知っておく)

Premiere Proは月額制のため、固定費が発生します。金額はプランやキャンペーンで変動しますが、ざっくり「月額数千円〜」のランニングコストがかかる前提で考えておくと安心です。副業としては痛い出費に見えますが、案件側がPremiere指定のときに対応しやすく、結果的に回収できるケースもあります。

DaVinci Resolveの注意点(無料で強いが、案件条件を要確認)

DaVinci Resolveは無料版でもかなり本格的に編集できます。ただし、クライアントが「Premiereのプロジェクトファイル(.prproj)で納品してほしい」という条件のときは、そのままでは応えられません。まずは“MP4納品で完結する案件”を狙うと相性が良いです。

【重要】CapCutは“便利”でも、副業納品では扱いに注意

CapCutはショート編集で非常に便利ですが、副業(クライアントワーク)で使う場合は、規約・素材ライセンスの確認が必須です。

  • CapCut内のフォント・音源・テンプレ素材には、商用利用できるもの/できないものが混在し得ます
  • 「無料で使える=何でも商用OK」とは限らず、素材ごとに利用条件があるケースがあります
  • クライアントワークでは「使用素材の権利が説明できること」が信用につながります

※結論:個人のSNS運用で使う分には便利でも、納品案件で使うなら、CapCut側の最新規約・素材ライセンス(必要ならビジネス向けライセンス等)を確認できる人向けです。未経験のうちは、案件で困りにくいPremiere ProまたはDaVinci Resolveに寄せておくと安全です(規約は変更されるため、利用前に必ず最新情報を確認してください)。

PCスペックの不安を潰す:最低ラインと“買い替え前にやる工夫”

動画編集はPC負荷が高いので、「そもそも動かない」状態だと挫折しやすいです。ここでは、細かい型番ではなく、初心者が判断しやすい“目安”だけ提示します。

最低ラインの目安(これ以下だと厳しくなりやすい)

  • メモリ:8GB以上(できれば16GB以上だと安心)
  • ストレージ:SSD推奨(HDDのみだと体感が重くなりやすい)
  • 空き容量:動画素材で増えるため、常に余裕を確保(外付けSSDも選択肢)

ショート動画中心なら、上記の範囲でも工夫次第で進められることは多いです。逆に、長尺+高画質+エフェクト多用は急に重くなります。まずは短尺で動作確認をしてから投資判断するのが失敗しにくいです。

買い替え前にやる“軽くする工夫”

  • プレビュー解像度を下げる(再生を軽くする)
  • 必要ならプロキシ(軽量データ)を使う
  • 素材の解像度・フレームレートを案件に合わせて最適化する
  • 保存先をSSDにし、キャッシュの場所も見直す

大事なのは「高性能じゃないと無理」と決めつけないこと。とはいえ、ストレスが強いと継続できないので、編集が続く見込みが立った段階で買い替えを検討すると合理的です。

未経験が挫折しない学習ロードマップ(平日1時間×4週間)

ここでは「学習で終わらせず、初案件に近づく」ために、作品を作る前提で4週間に落とし込みます。ポイントは、毎週“完成”を積むことです。

ゴールやること(平日1時間)
1週目基本操作で「短尺を1本」完成カット/テロップ/BGM・SE/書き出し → 30〜60秒を1本
2週目テンプレ化して速度を上げるテロップのルール(フォント/色/影/強弱)を固定 → 短尺をもう1本
3週目YouTube想定の基本編集を1本3〜5分でカット+字幕+音量調整(ラウドネス意識) → 1本
4週目ポートフォリオ公開+提案開始作品3本を整える/説明文を書く/提案文テンプレ作成 → 毎日1件提案

学習を最短ルートにする“作業配分”

  • インプット:15分(必要な操作だけ調べる)
  • 制作:45分(ひたすら手を動かして完成に近づける)

チュートリアルを何時間見ても、案件は取れません。未経験のうちは「完成させる回数」がそのまま成長速度になります。

ポートフォリオの壁を超える:未経験でも信頼される3本の作り方

初案件に必要なのは「実績」ではなく、近い仕事ができる根拠(作例)です。未経験がいきなり10本作る必要はありません。まずは3本で十分です。

未経験が作るべきポートフォリオ3本(この順でOK)

  • 縦ショート×1本:テンポ・強調テロップ・見やすさ(副業需要に直結)
  • YouTube横×1本:カット+字幕+BGM/SEで基本ができることを見せる
  • ビジネス/講座系×1本:落ち着いた編集(聞きやすい音量・読みやすい字幕)

「何でもできます」と言うより、狙う案件タイプに合わせて3本を揃える方が、提案の説得力が上がります。

素材の権利は最重要:無断使用はしない

動画編集は、編集スキルより先に権利関係で信用を失うことがあります。ポートフォリオでも同じです。

  • 画像・BGM・効果音は、商用利用可で利用条件が明確な素材を使う(必ず利用規約を確認)
  • クライアント支給素材は、許可なくポートフォリオに掲載しない(契約・NDAの範囲)
  • CapCut等のアプリ内素材は、素材ごとに利用条件が異なる可能性があるため注意

個別の法的判断はできないので、不安がある場合は「自作」「許可済み」「利用条件が明確」な素材だけで構成するのが安全です。

ポートフォリオに必ず書く説明テンプレ

  • 想定用途:YouTube/ショート/講座 など
  • 目的:離脱を減らす/要点を伝える/問い合わせ導線を作る
  • 編集内容:カット、テロップ、字幕、BGM/SE、色味調整(やったことだけ)
  • 工夫:強調のルール、間、音量、読みやすさ
  • 納品想定:MP4(解像度や尺は想定でOK)

この説明があるだけで、クライアントは「自分の案件に当てはめられるか」を判断しやすくなります。

案件獲得の流れ:未経験が初案件を取る3ルート

未経験が初案件を取るには、才能よりも提案の型応募の継続が効きます。おすすめは次の順です。

1)クラウドソーシングで「小さく受注→評価」を作る

最初の目標は高単価ではなく、納品して評価を1つ取ること。入口として狙いやすい募集は、

  • ショート動画(30〜60秒)の編集
  • カット編集+テロップ(作業範囲が明確なもの)
  • 字幕入れのみ、テロップ入れのみなど分業案件

プラットフォームによってはシステム手数料が差し引かれるため、「表示報酬=手取り」ではない場合があります。応募前に条件を確認しておくと、挫折しにくいです。

2)知人・社内・身近な事業者の動画を“小さく”手伝う

身近な人の発信(YouTube/Instagram/TikTok)を手伝うのは、実績づくりに向いています。ただし、無償で抱え込むと続きません。最低限、次は最初に決めましょう。

  • 編集本数(週◯本まで)
  • 尺(例:60秒まで)
  • 修正回数(例:2回まで)
  • 素材提供の範囲(台本/テロップ原稿は誰が用意するか)

3)SNSで「作例+編集メモ」を短く発信する

いきなり発信に全振りすると消耗するので、最初は小さくでOKです。

  • 作例(ショート1本)
  • 工夫した点3つ(テロップの強弱、テンポ、音量など)
  • 対応できる作業範囲(カット/テロップ/字幕)

“何ができる人か”が伝わると、相談導線が生まれます。

提案文の型:未経験でも通りやすいテンプレ

提案で大事なのは「やる気」より「安心材料」です。未経験でも次の4点が入ると通りやすくなります。

  • 募集内容を読んだことが分かる(要件理解)
  • できる範囲が明確(カット/テロップ/字幕など)
  • 納期と稼働が現実的(平日1時間で回る案件に絞る)
  • ポートフォリオURL(関連作例を先に見せる)

提案文テンプレ(コピペして調整OK)

テンプレート
はじめまして、〇〇と申します。 募集内容を拝見し、下記の点でお力になれると思いご提案いたします。

■募集内容の理解(1〜2行)
例:ショート動画(30〜60秒)のカット編集+強調テロップが主な作業だと理解しました。

■対応可能な作業
・カット編集(テンポ調整)
・テロップ/字幕(読みやすさ重視、強弱付け)
・BGM/SE挿入、音量調整
※高度なアニメーション等が必要な場合は、範囲を確認の上でご相談させてください。

■稼働時間・納期
・平日:1日1時間(主に◯時〜◯時)
・ご提示の納期:対応可能です(難しい場合は事前にご相談します)

■ポートフォリオ
(URL)※ショート/YouTube/講座系の3本を掲載しています

■進め方
素材共有 → 初稿提出 → 修正(〇回まで) → 納品の流れで進めます。
ご検討よろしくお願いいたします。

よくある失敗7選と回避策

失敗1:ソフト選びで迷い続けて、作品が増えない

回避策:最初の1ヶ月は1つに固定。乗り換えは「案件で必要になったら」でOK。

失敗2:チュートリアルだけで満足して、ポートフォリオがゼロ

回避策:学習は必ず“作品化”。毎週1本完成をルールにする。

失敗3:CapCutのテンプレ・音源をそのまま納品で使ってしまう

回避策:副業では、使用素材の権利説明が重要。アプリ内素材は商用条件が変わる可能性があるため、案件では規約・素材ライセンスを確認できる場合のみ使用。不安ならPremiere/DaVinci+権利が明確な素材で構成する。

失敗4:素材の権利を無視して公開し、信用を落とす

回避策:フリー素材でも利用条件を確認。支給素材は許可なく公開しない。

失敗5:修正地獄で時間が溶けて挫折する

回避策:修正回数・修正期限・作業範囲を最初に決める(提案文や契約で明文化)。

失敗6:いきなり長尺・高難度案件を受けて納期遅れになる

回避策:最初は短尺や分業案件から。平日1時間で回るサイズだけ応募する。

失敗7:データ共有や権限設定ミスで、素材が消える・漏れる

回避策:共有ドライブやクラウドの権限は必要最小限。業務用アカウントを分けると安心です。

向いている人/向いていない人

向いている人

  • 細かい修正をコツコツ積み上げられる
  • チェックリストでミスを減らすのが得意
  • フィードバックを反映して改善できる

向いていない人(ただし工夫で改善できる)

  • 完璧主義で出せない → 80点で提出し、修正で仕上げる
  • 気分で作業する → 平日1時間を固定し、前日にやることを決める
  • 単価だけ追う → まずは納品経験と評価を最優先にする

まとめ

動画編集副業は、未経験でも「順番」を守れば初案件に近づけます。最初のゴールは、派手な演出ではなく、短尺編集の型を作り、ポートフォリオを整え、小さな案件で納品経験と評価を得ることです。

また、ソフト選定は“好み”だけで決めず、副業(商用利用)での規約・素材ライセンスまで含めて判断しましょう。特にCapCutは便利な一方で、使う素材や利用形態によって確認事項が増えるため、未経験の納品案件では慎重に扱うのが安全です。

すぐできるチェックリスト

  • 編集ソフトを1つに決めた(最初の1ヶ月は乗り換えない)
  • 短尺(30〜60秒)を1本、書き出しまで完了した
  • テロップのテンプレ(フォント/色/影/強弱)を決めた
  • ポートフォリオ用の作品を3本作る計画がある
  • 素材の権利(BGM/画像/支給素材)を守る方針を決めた
  • CapCut等アプリ内素材の商用利用は、規約・素材ライセンス確認が必要だと理解した
  • 提案文テンプレを用意し、ポートフォリオURLを貼れる状態にした
  • 最初は短尺・分業など“小さい案件”に絞ると決めた

次にやること(3ステップ)

  1. 今日:編集ソフトを1つ決め、短尺(30〜60秒)を1本完成させて書き出す
  2. 今週:テンプレを作り、短尺をもう1本+YouTube想定の基本編集を1本作る(合計3本)
  3. 来週:ポートフォリオを公開し、クラウドソーシング等で毎日1件「小さな案件」に提案する

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