「出品者が10人以上いる商品は避けたほうがいい?」
「“カート(カートボックス)”が取れないと売れないって本当?」
せどり初心者が価格競争で疲れる原因は、仕入れのセンス以前に「競合(出品者数)の読み方」を間違えることが多いです。
特にAmazonは“相乗り”が基本なので、同じ商品ページに出品者が増えるほど、値下げ圧力が強くなりがちです。
結論:見るべきは「現在の出品者数」+「増え方(推移)」+「おすすめ出品(いわゆるカートボックス)」
出品者数は「多い/少ない」だけで判断するとズレます。初心者が事故を減らすなら、次の3点セットで見てください。
- 現在の出品者数(今何人?):店内ではここだけでも一次判定できる
- 出品者数の増え方(急増してない?):推移はKeepa等のツールで確認する
- おすすめ出品(Featured Offer/通称カート)を取りやすい条件か:取れない前提でも利益が残るかが重要
この記事では、店舗・電脳どちらでも使えるように「現場での最短チェック」→「ツールで推移確認」→「見送る/仕入れる」の型を手順書としてまとめます。
前提:用語を一度だけ整理(ここが曖昧だと全部ブレる)
- 出品者数(競合数):同じ商品(同じASIN)に出品している出品者の数
- 相乗り:既存の商品ページ(ASIN)に同一商品として出品すること
- おすすめ出品(Featured Offer):商品ページ上部の購入ボタン付近に表示される“推される出品”(通称:カートボックス/Buy Box)
ポイントは、Amazonは「同じ商品ページで誰から買うか」を自動で選ぶ仕組みがあること。
そのため、出品者数が増えるほど価格・配送条件・アカウント状態での競争が起きやすくなります。
重要:出品者数チェックは「現在」と「推移」で役割分担する
ここが今回の肝です。
Amazonの画面(商品ページやAmazon出品(Amazon Seller)アプリ)で見られるのは基本的に「現時点の出品者数」です。
一方で「昨日まで2人だったのに急に10人に増えた」などの増え方(推移)を見るには、Keepaなどの推移系ツールが必要になります。
役割分担の結論(初心者はこの形が一番ラク)
- 現場(店舗):Amazon出品アプリで「現在の出品者数」と「価格帯」を見て、明らかな激戦を切る
- 仕入れ前の最終確認:Keepaで「Offer Count(出品者数)の推移」を見て、急増・値崩れの兆候を弾く
※Keepaは見られるデータ範囲がプランや仕様変更で変わることがあります。少なくとも「推移を見る道具が必要」という理解が大切です。
出品者数はどこを見る?「新品の出品者数」を見るのが基本
初心者が混乱しがちなのが、新品と中古が混ざった数を見てしまうことです。新品せどりで価格競争を避けたいなら、原則新品の出品者数(新品の出品)を見ます。
店舗で最短:Amazon出品(Amazon Seller)アプリで「今の人数」を見る
- バーコードスキャンで商品特定(ASINに当てる)
- 新品の出品(新品の他の出品者)を開き、現在の出品者数を把握
- 同時に、価格帯が“荒れているか”(同額が並ぶ/極端に安い出品がいる)も見る
ここで「明らかに多すぎる」「価格が崩壊している」なら、その場で候補から外せます。
推移を見る:KeepaでOffer Count(出品者数)の増減を見る
出品者数の怖さは「人数そのもの」より増え方です。
KeepaのOffer Countで急増していないか、増えた直後に価格が落ちていないかを確認します。
初心者でも迷わない「出品者数×カート」の判断基準(まずは見送る基準を作る)
最初に「見送る条件」を決めておくと、仕入れ判断が一気にラクになります。
ここでは“断定”ではなく、初心者が事故を減らすための安全側の目安として書きます。
見送る寄りになりやすいパターン
- 出品者数が多いうえに、最安値が頻繁に入れ替わっている(価格改定合戦の気配)
- 出品者数がここ最近で急増している(Offer Countが右肩上がりで角度が急)
- 出品者が増えたタイミングで価格が下落している(値崩れが始まっている)
- 新品相乗りで差別化がほぼできないのに、強い競合(FBAや大手)が並んでいる
この4つのどれかに当てはまるなら、初心者は「見送る」か「少量テスト」に寄せるのが無難です。
出品者がいても“検討しやすい”パターン
- 出品者数が安定していて、価格レンジも大きく崩れていない
- Offer Countが増えても、価格が守られている(需要が強い/参入が簡単すぎない)
- 中古で状態差別化ができる(付属品・クリーニング・説明で戦える)
「競合がいる=NG」ではありません。
ただし初心者は、まず読みやすい(安定している)商品から入る方が続きやすいです。
おすすめ出品(Featured Offer/カート)の現実:初心者は“取れる前提”で仕入れない
結論から言うと、初心者が価格競争を避けたいなら「おすすめ出品を取れる前提で利益計算しない」のが安全です。
なぜ?おすすめ出品は価格だけで決まらないから
おすすめ出品(いわゆるカートボックス)は、価格だけでなく、配送スピード、在庫、購入者体験、出品アカウントの状態など複数要素が絡みます。
初心者が短期でコントロールしにくい要素も多いので、「取れたら勝ち」は運ゲーになりがちです。
安全な考え方:おすすめ出品が取れなくても利益が残るか
- 少し値下げしても赤字にならない(損益分岐点が低い)
- 最安値に張り付かなくても売れる理由がある(需要が強い/差別化できる)
- 競合が増えても、価格が崩れにくい(推移で確認)
この考え方だと、カート争いに巻き込まれても致命傷になりにくいです。
具体的な「増え方(急増)」の目安:初心者は“角度”で判断する
「急増ってどれくらい?」と迷うので、視覚的な目安を置きます(厳密なルールではなく、事故を減らすための判断材料です)。
- Offer Countが短期間で倍近くになっている(例:2→4、5→10のような増え方)
- これまで横ばいだったのに、ある日から右肩上がりが続く
- 増え始めと同時に、価格やカート価格が下方向に動き始める
要するに、「人が集まってきて、値下げが始まった」サインが出ているなら、初心者は近づかない方が平和です。
判断フロー:店舗でも電脳でも使える「5ステップ」
Step1:同一商品を確定(色・容量・セット違いを潰す)
出品者数の前に、別ASINを見ていたらすべて崩れます。末尾の型番・容量・セットを必ず一致させます。
Step2:現在の新品出品者数を見る(現場はこれで一次判定)
- 明らかに多すぎる/価格が荒れている → 見送り
- 許容範囲そう → Step3へ
Step3:KeepaでOffer Count推移を見る(急増チェック)
- 急増+価格下落の気配 → 見送り
- 安定/増えても価格安定 → Step4へ
Step4:おすすめ出品が取れない前提で利益が残るか(損益分岐点)
「最安値に合わせたら赤字」なら、その商品はあなたにとって危険です。
値下げ余地が小さい商品ほど、競合増で死にます。
Step5:迷うなら少量テスト(1個)→結果で基準を調整
判断が割れる商品は、いきなり複数仕入れしない。1個テストが最強の保険です。
具体例:出品者12人の商品を見つけたとき、どう判断する?
例:店舗で2,980円の商品を発見。Amazon上では販売価格帯がそれなりにあり、出品者は12人。
- 売り場:スキャン→同一商品確認→新品出品者12人で「激戦かも」とメモして候補へ
- 店内の端:価格が頻繁に動いているなら見送り。動きが少ないならKeepaでOffer Count推移を見る
- Keepa:ここ1〜2週間で出品者が急増し、価格も落ち始めていた→見送り
- 別パターン:Offer Countが安定、価格も安定→損益分岐点を確認して1個テスト
同じ「12人」でも、推移と価格の形で結論が変わります。これが“人数だけで判断しない”という意味です。
よくある失敗5選と回避策
失敗1:出品者が少ないだけで仕入れて売れ残る
回避策:出品者数は回転・需要とセット。少ない=売れる、ではありません。
失敗2:おすすめ出品(カート)が取れる前提で利益計算して赤字
回避策:取れない前提で利益が残るか(損益分岐点)で判断する。
失敗3:Offer Count推移を見ずに、参入者急増の商品に突っ込む
回避策:推移はKeepaで確認。急増+値下げの兆候があれば見送る。
失敗4:別ASINを見て「いける」と勘違い
回避策:色・容量・セット・型番末尾まで一致。迷ったら見送る。
失敗5:競合が怖くて何も仕入れられない
回避策:まずは「見送る条件」を固定し、OK寄りは少量テストで経験値を積む。
すぐできるチェックリスト:出品者数とカート判断(初心者用)
- 新品の出品者数を見ている(中古が混ざってない)
- 現在の出品者数が多すぎない&価格が荒れていない
- KeepaでOffer Countが急増していない(角度が急な右肩上がりじゃない)
- 出品者増のタイミングで価格が下がっていない
- おすすめ出品(カート)を取れなくても赤字にならない(損益分岐点が低い)
- 迷ったら1個テストで済む条件(資金・回転)か
まとめ:競合は「人数」より「増え方」。推移はKeepa、現場は現在数で切る
出品者数の本質は、人数そのものより増え方(推移)です。
現場(Amazon出品アプリ)では現在の新品出品者数で一次判定し、仕入れ前の最終確認としてKeepaでOffer Count推移をチェック。
そして、初心者はおすすめ出品(Featured Offer/通称カート)を取れる前提で仕入れない。これだけで価格競争の疲弊がかなり減ります。
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:候補商品を3つ選び、Amazon出品アプリで「新品出品者数」と価格の荒れ具合を確認する
- ステップ2:KeepaでOffer Count推移を見て「急増+値下げ」のサインが出ていないかチェックする
- ステップ3:判断が割れる商品は1個だけテストし、結果から自分の“見送る基準”を固める

