SNS運用代行の仕事内容(X・Instagram)|未経験が最初にやること・業務範囲・週次ルーティン完全ガイド

結論:SNS運用代行(X・Instagram)の仕事は「投稿を作る」だけではなく、企画→制作→投稿→分析→改善を“週次で回す”こと。未経験はまず「業務範囲の線引き」と「運用ルーティン」を固定化するのが最優先です

「SNSを見るのは好きだけど、仕事にするって具体的に何をするの?」
「“ただ投稿するだけ”だと思われたくないけど、プロは何をしてるんだろう」

SNS運用代行は、魔法のようなバズ投稿を生み出す仕事ではありません。価値の本体は、企画→投稿→分析→改善という地味なサイクルを、毎週欠かさず回して“成果物”を出し続けることです。

この記事では、X運用・Instagram運用の具体業務(仕事内容)を“見える化”しつつ、未経験が現場でつまずかないために必要なスコープ定義(業務範囲の線引き)週次の回し方、そしてすぐ使える運用報告書のひな形まで、手順書としてまとめます。

※本記事は一般情報です。契約・法務・税務などの最終判断は、クライアントや専門家に確認してください。

SNS運用代行の業務内容は「6つの箱」で理解すると一気にラク

SNS運用代行はやることが多そうに見えますが、実務はだいたい6カテゴリに整理できます。ここが分かると、「どこまでが自分の仕事か」「追加工数になりやすい部分はどこか」が明確になります。

6つの箱(業務カテゴリ)

  • ①設計(企画・方針):ターゲット、投稿テーマ、トーン、KPI(見る指標)を決める
  • ②制作(投稿作成):文章、画像、ショート動画、サムネ、ハッシュタグ案
  • ③運用(投稿実務):投稿・予約投稿、投稿カレンダー管理、リンク差し替え
  • ④コミュニティ対応:コメント返信、DM一次対応、炎上・クレームの一次報告
  • ⑤分析(アナリティクス):数値確認、伸びた要因/落ちた要因の仮説
  • ⑥報告&改善:週次/月次レポート、改善提案、次月の投稿企画更新

「6つの箱」フロー図(全体像)

未経験のうちは、最初から①〜⑥全部を完璧にやろうとして燃えやすいです。おすすめは、まず②制作+③運用+⑤分析+⑥報告を“最低限のセット”として固め、要望が出たら①設計や④対応を追加する形です。

X運用の仕事内容:拡散テクより「投稿の型」と「反応の回収」が中心

X(旧Twitter)の運用代行でよくある業務は、「投稿案を作って投稿する」だけではありません。Xは短文ゆえ改善サイクルが早く、反応が取れる型を作って、反応を回収し、次に反映するのが仕事になります。

X運用で依頼されやすい業務リスト

  • 投稿企画:曜日企画、固定シリーズ、スレッド(連投)企画、引用/返信の使い分け
  • 投稿文作成:結論→理由→具体例→一言CTA(例:意見募集)の型で量産
  • 投稿実務:投稿・予約、投稿後の軽微な修正(誤字修正や追記のルール化)
  • 簡易コミュニケーション:返信のトーン統一、よくある質問の定型文
  • 分析:表示数・反応数・プロフィール遷移・フォロー増減などの確認

重要:Xの分析画面は「見られる範囲」がアカウント条件で変わることがある

現場では、Xの分析(Analytics)について「詳細データが見られない」「機能制限がある」といった状況が起きることがあります。未経験がトラブルを防ぐために、案件開始前に次を確認しておくのが安全です。

  • 運用アカウント側で、どの分析項目まで見られる状態か(閲覧権限・プラン等)
  • 見られない場合の代替(投稿ごとの反応・フォロー増減など“最低限の指標”で週次改善する)
  • もし有料プラン等が必要なら、費用負担はどちらか(ここで揉めやすい)

Instagram運用の仕事内容:世界観より先に「フォーマット固定」と「保存される投稿」

Instagramは見た目のセンスが必要と思われがちですが、運用代行の現場ではまずフォーマット(テンプレ)を固定して継続的に出すことが重要です。未経験は“凝ったデザイン”より、毎週同じ型で納品できる仕組みを優先してください。

Instagram運用で依頼されやすい業務リスト

  • 投稿企画:フィード(カルーセル)/リール/ストーリーズの役割分担
  • 制作:テンプレで量産、キャプション(導入→要点→まとめ)作成
  • ハッシュタグ:関連性の高い少数で設計(後述)
  • 運用:予約投稿、ストーリーズの定期更新、ハイライト整備
  • 分析:リーチ、保存、プロフィールアクセス、フォロー転換など
  • 月次報告:伸びた投稿の共通点、改善案、翌月の企画更新

ハッシュタグ運用の現実:まずは「少数・関連性」から始める

ハッシュタグは「多ければ強い」と思われがちですが、未経験が安定して回すなら、まず少数(例:5〜10個程度)で“関連性が高いもの”に絞る方が安全です。

理由は、数を増やすほど選定コストが上がり、運用が止まりやすいから。加えて、プラットフォーム側の仕様や方針は変わり得るため、「大量投入前提」に固定しない方が事故りにくいです。

運用代行の成果物(納品物):未経験が信頼を勝ち取りやすい“見える化セット”

SNS運用代行は、クライアントから見ると“中身が見えにくい仕事”です。だからこそ未経験は、成果物を固定して「ちゃんと回っている」を見せるのが最短で信頼につながります。

最低限の納品物(これだけで十分プロっぽい)

  • 投稿カレンダー:いつ・何を・どの形式で出すか(スプレッドシート推奨)
  • 投稿案:本文+画像/動画案+狙い(誰の何を解決するか)
  • ハッシュタグ案:定番セット+企画別セット(更新日も記録)
  • 運用ルール:返信方針、NG表現、緊急時の連絡ルート(簡易でOK)
  • 月次レポート:主要KPI+要因仮説+次月の改善案

未経験が最初にやること:案件獲得より先に「スコープ定義」と「週次ルーティン」を作る

未経験が現場で詰む典型は、「頼まれたことを全部やろうとして燃える」パターンです。先に作るべきは、スキルより線引きです。

【コピペOK】業務範囲の定義リスト(契約書別紙用)

■業務に含む(基本プラン) 
- 投稿企画(週次):投稿テーマ案の作成、投稿カレンダー更新
- 投稿作成:X投稿文(週◯本)、Instagram投稿(週◯本:形式は別途)
- 投稿実務:予約投稿設定、リンク差し替え、誤字修正(軽微な範囲)
- 簡易コミュニティ対応:コメント/DMの一次対応(平日◯回確認)
- 分析:主要KPIの週次確認、伸びた要因の仮説
- 報告:週次(簡易)/月次(A4 1〜2枚)レポート提出

■業務に含まない(追加見積もり/クライアント対応)

広告運用(出稿・ターゲティング・クリエイティブ最適化)

炎上時の最終判断・謝罪文の最終承認(一次報告まで)

法務/薬機/景表法など専門チェック(必要なら専門家/クライアント判断)

撮影同行、素材の現地撮影、インフルエンサー折衝

LP/サイト改修、商品設計、価格設計などマーケ領域の最終決裁

■確認が必要(都度エスカレーション)

クレーム/返金/個人情報に関わるDM

競合批判・誹謗中傷に繋がる返信

医療/金融/投資など誤解が許されない表現

週次ルーティン表(未経験でも回る最短形)

  • 月:今週の投稿テーマ決定(3〜5本)+素材集め(スクショ/事例)
  • 火〜水:投稿作成→クライアント承認(まとめて承認がコツ)
  • 木:予約投稿セット+返信テンプレ更新
  • 金:簡易分析→来週の改善を1つだけ決める

【実務で即戦力】運用報告書(週次/月次)ひな形テンプレ

未経験が「プロっぽく」見せる最短ルートは、レポートの型を持つことです。数字の羅列で終わらせず、数値→解釈(仮説)→次の打ち手までセットで書くのがポイントです。

週次レポート(A4 1枚想定)

【対象期間】20xx/xx/xx〜20xx/xx/xx 
【今週の結論】(例:保存が伸びたのはチェックリスト投稿。来週も同型を増やす)

実施内容(今週やったこと)

投稿本数:X(◯本)/ Instagram(フィード◯本・リール◯本・ストーリーズ◯回)

対応:コメント/DM一次対応 ◯件(エスカレーション◯件)

数値サマリー(主要KPIだけ)

X:表示(Impressions)/ エンゲージメント / プロフアクセス / フォロー増減

IG:リーチ / 保存 / プロフアクセス / フォロー増減

良かった投稿TOP3(URL or スクショ)

①投稿:何が刺さったか(仮説)

②投稿:何が刺さったか(仮説)

③投稿:何が刺さったか(仮説)

改善が必要な点(原因仮説)

(例)リールの冒頭が弱く離脱が早い → 1秒目の結論を強くする

来週の打ち手(1〜2個に絞る)

(例)X:結論→具体例の型を固定し、投稿時間を◯時に寄せる

(例)IG:保存される投稿を週2本、ハッシュタグは関連性高い少数で固定

月次レポート(A4 1〜2枚想定)

【対象月】20xx年◯月 
【総括】(例:保存・プロフアクセスは改善、フォロー転換が課題)

月次KPI(前月比)

X:表示 / エンゲージメント / プロフアクセス / フォロー増減

IG:リーチ / 保存 / プロフアクセス / フォロー増減

伸びた型(勝ちパターン)

(例)チェックリスト投稿、比較投稿、失敗例投稿

伸びなかった型(やめる/改善する)

(例)告知だけの投稿、抽象的な投稿

次月の方針(テーマと投稿比率)

テーマ:◯◯(例:初心者向け手順)を主軸に

比率:フィード◯:リール◯:ストーリーズ◯

次月の改善施策(最大3つ)

(例)IG:1枚目の結論を短く強く

(例)X:週1回は意見募集CTAで会話を増やす

具体例:30代会社員・未経験が「最初の1ヶ月」で失敗しにくい進め方

想定:本業あり、平日30〜60分+週末2〜3時間。未経験で業務範囲が不安。

おすすめの小さめスコープ(最初の契約イメージ)

  • X:週3投稿(投稿文作成+予約投稿)
  • Instagram:週2投稿(カルーセル中心、テンプレで量産)
  • 返信:平日1回チェック(一次対応のみ)
  • レポート:月1回(A4 1〜2枚)

1週目:型を作る(ここが勝負)

  • 過去投稿を棚卸し→反応の良い“型”を3つ決める
  • Instagramはテンプレ2種類だけ作る(教育型/チェックリスト型)
  • 投稿カレンダーを作って「枠」だけ埋める(曜日固定)

2〜3週目:型で回す(改善は1個だけ)

  • 同じ型で出す(改善は“冒頭の言い回し”など1点に絞る)
  • 返信は定型文+エスカレーション(判断しない)

4週目:レポートで信頼を取る(数字より“次の打ち手”)

  • 伸びた投稿TOP3と要因仮説
  • 次月は「変えること」を最大3つまでに絞る

「相場が知りたい」人へ:断定せず、見積もりの考え方だけ押さえる

「SNS運用代行 相場」を気にする人は多いですが、金額は業種・成果物の重さ・対応範囲で大きく変わるため、この記事では金額の断定はしません(トラブル回避のため)。その代わり、未経験でもブレない見積もりの考え方を紹介します。

見積もりの基本は「工数×頻度×責任範囲」

  • 工数:投稿1本にかかる時間(文章/デザイン/素材探し)
  • 頻度:週何本か(XとIGで別)
  • 責任範囲:返信対応や改善提案まで含むか

未経験の安全運用:まず“下限”を決める

  • 自分の最低時給(これ以下だと続かない)を決める
  • 週次ルーティンで現実的に回る工数を見積もる
  • スコープを小さくし、追加は「追加見積もり」に分ける

金額の正解を探すより、燃えない設計(続く工数)を先に作るのが結果的に最短です。

よくある失敗5選と回避策

失敗1:業務範囲が曖昧で、依頼が膨らむ(安請け合い地獄)

回避策:「含む/含まない」を別紙で明文化。炎上最終判断・法務チェック・広告は線引き。

失敗2:デザインに時間をかけすぎて投稿が止まる

回避策:テンプレは2種類だけ固定。改善は月1回にまとめる。

失敗3:ハッシュタグで毎回悩んで遅くなる

回避策:定番セット+企画別セットに分け、更新日を記録。まずは少数・関連性で固定して回す。

失敗4:返信対応で消耗する

回避策:定型文+一次対応まで。判断が必要なDM/クレームは即共有。

失敗5:分析が“数字の報告”で終わり改善に繋がらない

回避策:「数値→仮説→次の打ち手(1〜2個)」の順に固定。Xは分析画面の見え方を事前確認。

向いている人/向いていない人

向いている人

  • 週次ルーティンでコツコツ回せる
  • 短く分かりやすい文章が書ける
  • 数字を見て小さく改善できる

向いていない人(ただし対策は可能)

  • 毎回ゼロから考えたい(テンプレ運用が苦手)→型を作る練習が必要
  • クレームが怖すぎて動けない→一次対応/一次報告で線引きすればOK
  • 承認待ちがストレス→投稿カレンダーで“まとめて承認”にする

まとめ:チェックリストと次にやること

SNS運用代行(X運用・Instagram運用)の仕事内容は、投稿作成だけではなく、企画→制作→運用→対応→分析→報告/改善のサイクルを回すことです。未経験が最初にやるべきは、センス磨きではなく業務範囲の線引き(スコープ定義)と、週次で回る運用ルーティンの固定化。これができると、仕事の解像度が一気に上がり、燃えずに続けられます。

すぐできるチェックリスト

  • 「6つの箱」で自分の担当範囲を言語化した
  • 契約別紙用の「含む/含まない」を作った
  • 投稿カレンダー(週次で回る表)を作った
  • 投稿の型(文章テンプレ/デザインテンプレ)を2〜3個決めた
  • 運用報告書(週次/月次)のひな形を用意した

次にやること(3ステップ)

  • ステップ1:この記事の「業務範囲定義リスト」をコピペし、あなた用に修正して“線引き”を完成させる
  • ステップ2:投稿カレンダーを作り、X/Instagramの投稿枠を先に埋めて“週次ルーティン”を固定する
  • ステップ3:「週次レポートひな形」を使って、数値→仮説→打ち手まで1枚で出せる状態にする

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