結論:長尺は「情報を足す」より“構成を固定して削る”ほうが続きます。初心者は「8〜12分の教材型+最小編集」で1本を完成させましょう
「ショート動画は作れるけど、長尺動画になると急に手が止まる……」
「台本を書くだけで一日が終わってしまい、撮影までたどり着けない」
ショート中心の運用者が長尺で挫折するのは、根性不足ではなく制作コストの設計が“長尺仕様”になっていないからです。長尺はテレビ番組みたいな演出も、論文みたいな長文台本も不要。伸びている解説系の多くは、決まった型(テンプレ)に情報を流し込んでいるだけです。
この記事では、初心者でも続く長尺の鉄板構成3選と、撮影・編集を極限まで削る最小化メソッドを手順書としてまとめます。
※長尺動画はショートのように100%近い維持率を目指す必要はありません。まずは「最後まで見てくれる人が4割くらい」を目標に設計すると、完璧主義にならず続けやすいです。
なぜ「長尺が作れない」のか:初心者が詰まる3つの壁
壁1:1本に詰め込みすぎて、台本が終わらない
長尺=情報をたくさん入れる、と考えると台本が無限に増えます。結果、撮影も編集も重くなります。長尺で必要なのは“量”ではなく順番(理解の流れ)です。
壁2:撮影素材が足りず、編集で持たせようとして沼る
顔出しなし運用だと「画が弱い」不安から、テロップ・効果音・アニメーションを盛りがちです。長尺でそれをやると時間が爆発します。解決策は、編集で盛るのではなく、撮影(素材)と構成で持たせることです。
壁3:ゴール(完成条件)が曖昧で、いつまでも直してしまう
初心者ほど「もっと良くできる」と思って終われません。長尺は特に、完成条件(合格ライン)を決めないと永久に終わりません。
初心者の長尺は「何分が正解?」:まずは8〜12分でOK
「YouTube 長尺 何分?」で迷う人は多いですが、結論として初心者は8〜12分が作りやすく、視聴者にも受け入れられやすい長さです。
理由はシンプルで、短すぎると「手順や具体例」が入らず満足度が下がり、長すぎると作る側のコストが爆発して続かないからです。まずは1テーマを8〜12分で“教材1本”にするところから始めましょう。
※収益目的で長さを決めるより、「週1で回る尺」を優先する方が安全です。
YouTube長尺の全体像:初心者が勝てるのは「教材型(シリーズ前提)」
長尺で続く型は、エンタメより教材(ハウツー)型です。理由は、作り方がテンプレ化できるからです。
教材型が強い理由
- 構成が固定できる:導入→結論→手順→注意点→まとめ
- シリーズ化しやすい:1テーマを分割して複数本にできる
- 撮影が軽い:画面収録・図解・スライドで成立しやすい
ショート→長尺の役割分担(作るのが楽になる)
- ショート:問題提起/結論の一部/入口(1テーマの目次)
- 長尺:手順の完全版/失敗例/チェックリスト(教材)
ショートで反応が良かったネタを、長尺の教材に育てると「長尺の企画」が枯れません。
【図解】長尺の構成ブロック:この箱に当てはめれば迷わない
長尺は「話す順番」を固定すると一気にラクになります。尺配分の目安も含めて、ブロック(箱)で考えてください。
構成ブロック図(手順書型)

※尺は目安です。大事なのは「箱の順番を変えない」ことです。
ショートと長尺の連携図(イメージ)

初心者でも続く「長尺の鉄板構成」テンプレ3種
長尺はテンプレを決めた瞬間にラクになります。まずは次の3つから選んで固定してください。

テンプレ1:手順書型(最も作りやすい)
導入(ベネフィット)
結論(今日やること)
手順(3〜5ステップ)
各ステップ:具体例+よくあるミス
まとめ(チェックリスト)
次にやること(3ステップ)+CTA1つ
テンプレ2:失敗回避型(視聴維持しやすい)
最初にNG例(やりがちな失敗)
なぜダメか(理由)
正解の手順(3ステップ)
チェックリスト(保存用)
テンプレ3:比較・選び方型(ネタが増える)
迷うポイント提示
判断基準(3つ)
A/B/C比較(表で見せる)
あなたの場合のおすすめ(条件付き)
おすすめ:長尺は「1テーマ=3本」に分割する
1本で完結させようとすると重くなります。初心者はこの分割が鉄板です。
- ①全体像(判断基準)
- ②手順(やり方)
- ③失敗例(回避策)
これでシリーズ化でき、ネタ切れも防げます。
台本の作り方:全文を書かず「見出し+穴埋め」で終わらせる
長尺の台本で詰まる人は、“文章を書こう”として止まります。初心者が続く方法は見出し台本です。
見出し台本の基本(これだけで撮れる)
- 導入:誰の何が解決するか(1行)
- 結論:今日やること(1行)
- 手順:3〜5ステップの見出し
- 注意点:やりがちな失敗3つ
- まとめ:チェックリスト
- 次にやること:3ステップ
長尺見出し台本テンプレ(本文)

撮影の最小化:顔出しなし長尺は「3素材」で成立します
長尺の撮影が重いのは、素材が足りないから編集で補おうとするためです。逆に言えば、必要素材を最初から決めれば編集は軽くなります。
長尺を成立させる3素材
- ①ベース映像:画面収録(作業画面、検索、シート、スライド)or シンプルな素材動画
- ②図解(自作):手順、比較表、チェックリスト(静止画でOK)
- ③音声:ナレーション(自声でもAI音声でも可)
編集の最小化:長尺は「5工程」だけやれば公開できます
長尺の編集は、やることを減らしたほうが質が安定します。初心者はこの5工程だけ固定してください。
最小編集の5工程(合格ライン)
- ①カット:言い直し、間、重複だけ切る
- ②音量:声を聞き取りやすく(BGMは小さく、迷うなら無し)
- ③見出しテロップ:章タイトルだけ(毎回同じデザイン)
- ④キーワード字幕:重要語だけ(全文はやらない)
- ⑤図解の差し込み:手順・比較・チェックリスト(静止画でOK)
テンプレ運用の事故防止
- テンプレプロジェクトは毎回「複製」して使う
- テンプレ元は別フォルダにバックアップする
- 可能ならテンプレ元を読み取り専用にして上書きを防ぐ
よくある失敗7選と回避策
失敗1:1本に詰め込みすぎて台本が終わらない
回避策:1テーマを3本に分割(全体像/手順/失敗例)。まず出す。
失敗2:撮影素材が足りず、編集で盛って時間が爆発
回避策:「ベース映像+図解+音声」の3素材で成立させる。
失敗3:全文字幕を手打ちして沼る
回避策:キーワード字幕だけ。必要なら自動字幕+重要語強調。
失敗4:毎回デザインを変えて迷いが増える
回避策:テンプレを2か月固定。改善は月1回にまとめる。
失敗5:構成がなく、話が散らかって編集で直そうとする
回避策:見出し台本にする。結論→具体例→次、の順を守る。
失敗6:シリーズ化せず、毎回ゼロから企画して疲れる
回避策:ショートで当たったネタを“教材化”してシリーズへ。
失敗7:ゴールが曖昧で公開できない
回避策:合格ラインを「最小編集5工程」と決める。
まとめ:チェックリストと次にやること
長尺は、編集で盛るほど続きません。続く人は構成を固定し、素材を最初から決め、最小編集で出すだけです。初心者は「8〜12分の教材型」でシリーズ化し、ショートの当たりネタを長尺の完全版に育てると、企画も制作もラクになります。
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:テンプレを1つ選ぶ(手順書型)→見出し3つだけ書く
- ステップ2:図解を3枚作る(手順/失敗/チェックリスト)→ベース映像+音声で撮影
- ステップ3:最小編集5工程(カット/音/見出し/キーワード字幕/図解)だけやって公開する
