古物商許可の取り方|申請先(管轄警察署)・必要書類・手数料19,000円・期間40日

導入:古物商許可は「書類を揃えて出すだけ」。ただし不備があると平日に出直しになります

「古物商許可を取りたいけど、警察署に行くのは緊張する…」
「書類が多そうで、何から手を付ければいいか分からない…」

古物商許可の申請は、一見ハードルが高そうに見えますが、実態は必要書類を集めて提出する事務手続きです。試験や面接があるわけではありません。

ただし、書類に不備があると平日の昼間に警察署へ出直しになりがちです。会社員ほど「一発で通す準備」が重要になります。

この記事では、会社員・副業初心者が違法にならずに、できるだけスムーズに申請を終えられるように、申請先・必要書類・手数料・標準処理期間(目安)を、手順書としてまとめます(法的助言ではなく一般情報です。最終判断は管轄警察署の案内に従ってください)。

この記事で分かること:申請先・必要書類・費用・期間を「迷わず動ける順番」に整理

申請で迷うポイントは、ほぼ次の4つです。

  • どこに申請する?(都道府県警ではなく「管轄の警察署」)
  • 何を出す?(住民票と身分証明書の取り違えが多い)
  • いくらかかる?どれくらい待つ?(手数料と処理期間の見通し)
  • ネット販売する場合のURL書類が難しい(疎明資料の作り方)

この記事はこの4つを、初心者が実務で詰まりにくい形に落とし込みます。

結論:古物商許可は「管轄署に予約→書類一式提出→標準処理期間の経過」で進む。最短化のカギは“先に書類を揃える”

古物商許可は、基本的に主たる営業所(自宅含む)を管轄する警察署に申請します。手数料は19,000円(新規申請)が一般的です。標準処理期間は、警察側の案内で概ね40日とされることが多いです(書類不備があると延びます)。

「早く終えたい」人ほど、先に警察署へ行きがちですが、最短で終えるコツは公的書類(住民票・身分証明書)を先に取り切り、略歴書の空白を埋め、URL資料(該当者)を用意してから提出することです。

全体の流れ:最短で終える人がやっている「5ステップ」

Step1:営業所(=申請の住所)を決めて、管轄警察署を確定する

個人の副業は多くの場合、自宅=主たる営業所で申請します。まず「申請書に書く住所(主たる営業所)」を決めると、管轄警察署が決まります。

Step2:管轄署に電話して「予約の要否」と「追加書類の有無」を確認

同じ古物商申請でも、警察署によって受付が予約制だったり、確認ポイントが微妙に違うことがあります。電話で次を聞くと二度手間が減ります。

  • 申請は予約制か(いつ・何時に行けばよいか)
  • 自宅が賃貸の場合、追加資料(使用承諾書など)が必要か
  • ネット販売(URL)をする場合、疎明資料は何を出せばよいか
  • 管理者は本人でOKか(個人副業は本人=管理者が多い)

Step3:公的書類(住民票・身分証明書)を先に取り切る

最短化の要です。特に「身分証明書」は免許証ではありません(後述)。ここで詰まると、時間が伸びます。

Step4:申請書・略歴書・誓約書を作成し、URL関係(該当者のみ)を用意

略歴書の空白期間、誓約書の署名漏れ、住所表記の不一致などが不備の定番です。提出前に必ずチェックします。

Step5:警察署へ提出→審査→許可証交付

提出後は審査が進み、問題がなければ許可証が交付されます。交付までの期間は目安が示されていることが多いですが、書類不備があると延びる可能性があります。

申請先:どこに行けばいい?(ここを間違える人が多い)

申請先は、原則として主たる営業所の所在地を管轄する警察署です。都道府県警の本部に行くのではなく、あなたの住所(営業所)を管轄する警察署に提出します。

副業初心者の“営業所”はどう決める?

迷う人はこの基準でOKです。

  • 自宅で仕入れ・保管・発送・帳簿管理をする→ 自宅を営業所にするケースが多い
  • 倉庫や事務所を別に借りて、そこが拠点→ その所在地を営業所にするケースが多い

「どっちが正しいか不安」な場合は、管轄署に「実態として拠点になる場所はここ」と伝えて確認するのが確実です。

必要書類一覧:個人申請でまず揃える“基本セット”

個人(副業)の場合、必要書類は大きく申請書+添付書類です。一般的に、住民票・身分証明書・略歴書・誓約書などが求められます(詳細は管轄署の案内に従ってください)。

区分書類(個人の基本)ポイント
申請書古物商許可申請書各都道府県警のページに様式・記載例があることが多い
添付書類住民票の写し(本籍記載・個人番号なし) 身分証明書(本籍地の市区町村発行) 略歴書(最近5年間) 誓約書発行日から3か月以内など期限条件がある場合が多い
該当者のみURLの使用権限を疎明する資料ネット販売をする場合に求められることがある
必要に応じ営業所の見取図、使用承諾書など賃貸・場所が分かりづらい等で追加されやすい

※法人申請の場合は、登記事項証明書・定款・役員全員分の住民票や身分証明書などが増えます。忙しい会社員で「法人で申請する」場合は、必要書類の数が増える点に注意してください。

住民票と身分証明書:初心者が詰まる“取り違え”をゼロにする

住民票:本籍あり/個人番号(マイナンバー)なしで取得する

住民票は、申請で「本籍の記載があるもの」「個人番号の記載がないもの」を求められることが多いです。市役所・区役所で取るときは、窓口でこの一言を添えると失敗しにくいです。

  • 本籍の記載ありでお願いします」
  • 個人番号の記載なしでお願いします」

身分証明書:免許証ではない。本籍地の市区町村で取る“市町長の証明書”

最大の落とし穴です。申請でいう「身分証明書」は、一般に本籍地の市区町村が発行する書類を指します(運転免許証やマイナンバーカードのコピーではありません)。

  • 取りに行く場所:本籍地の市区町村
  • 窓口での言い方:「古物商許可申請で使う身分証明書(市町長の証明書)」

本籍地が遠い人は、郵送請求できる自治体もあるので、早めに手配すると安心です(自治体の案内に従ってください)。

略歴書の書き方:空白期間を作らない(無職・主婦/主夫期間も“年月を途切れさせない”)

略歴書は「最近5年間」として提出を求められることが多く、空白期間(ブランク)を作らないことが重要です。ここで不備になると、差し戻しや追加確認になりやすいです。

よくある不備:ここで止まりやすい

  • 年月が飛んでいる(例:2023/03退職→2023/10入社、間が空欄)
  • 「無職」の期間が書かれていない
  • 住所・氏名が住民票と表記違い(番地の省略など)
  • 会社名だけで、形態や状況が分からない(短期就業など)

空白を埋める書き方(例)

  • 2021年4月〜2023年3月:株式会社〇〇(正社員)
  • 2023年4月〜2023年8月:無職(転職活動のため)
  • 2023年9月〜現在:株式会社△△(正社員)

“きれいに見せる”より、事実を年月で連続させるのがポイントです。

URLの使用権限を疎明する資料:Amazon・メルカリ等で詰まりやすいポイントを先回り

ネット販売をする場合、「URLの使用権限があることを疎明する資料」を求められることがあります。ここは管轄署の運用で差が出やすいので、電話で確認するのが最短です。

まず大前提:求められる“疎明資料”は管轄署で運用が違う

電話でこのように聞くのが一番確実です。

  • 「ネット販売予定です。利用するのは(例:メルカリ/Amazon)です。URLの疎明資料は何を提出すればよいですか?」

自社サイトの場合:ドメインの権限が分かる資料が出しやすい

自社サイトなら、ドメインの登録情報(WHOIS)や契約情報などで「管理者である」ことを示しやすいです(どれが必要かは管轄署に確認してください)。

Amazon・メルカリなど“プラットフォーム利用”の場合:基本は「自分のページであることが分かる画面」を印刷

プラットフォーム型はドメインがあなた名義ではないので、実務的には「自分のアカウント(ショップ)である」ことが分かる画面を印刷して対応するケースが多いです(最終判断は管轄署)。

スクリーンショット(印刷)のコツ:この3点を同じ紙に入れる

  • URLが画面に写っている(ブラウザのアドレスバーも含める)
  • 屋号・氏名・アカウントIDなど、本人性が分かる表示
  • 加工しない(必要情報が消えるトリミングは避ける)

具体例(作り方のイメージ)

  • Amazon:出品者名が表示されるページ(ストアフロント/出品者情報など)+URLが写る状態で印刷
  • メルカリ:プロフィールなど「自分のアカウント」であることが分かるページ+URLが写る状態で印刷
  • ヤフオク等:出品者ページ(評価ページ等)+URLが写る状態で印刷

「どの画面を出すか」で迷ったら、印刷候補を2〜3枚用意して窓口で見せて確認すると、その場でOK/NGを判断してもらいやすいです。

手数料・標準処理期間:いくらで、どれくらい待つ?

手数料:19,000円(新規申請)

新規申請の手数料は19,000円が一般的です。支払い方法(収入証紙・現金など)や購入場所は管轄署によって案内があるので、予約電話のときに確認してください。

標準処理期間:概ね40日(目安)

許可証交付までの期間は、案内で概ね40日が目安とされることが多いです。書類不備・確認事項があると延びる可能性があります。副業開始の予定がある人は、余裕を見て動くのがおすすめです。

実費の目安:住民票・身分証明書などの発行手数料も見込む

警察に払う19,000円のほか、住民票・身分証明書など自治体発行の手数料、郵送請求なら郵送料がかかります。金額は自治体で異なるため断定はできませんが、“公的書類の発行費”が別途あることは押さえておきましょう。

忙しい会社員向け:行政書士に依頼する選択肢(費用と向き不向き)

自力申請が基本ですが、平日に動けない人は「時間をお金で買う」選択肢もあります。

行政書士に頼むと何がラクになる?

  • 書類の作成・不備チェックを任せられる
  • 警察署との事前調整(必要書類のすり合わせ)がスムーズになりやすい
  • あなたは「公的書類を集める」ことに集中できる

費用の目安:報酬は数万円台が多い(別途、申請手数料19,000円)

行政書士報酬は事務所・地域・対応範囲で変わります。相場感としては数万円台で提示されることが多いですが、必ず複数事務所の見積もりと対応範囲(何をやってくれるか)を確認してください。

依頼した方がいい人/自力で十分な人

  • 依頼向き:平日に全く動けない/書類が苦手/法人申請/営業所が複数
  • 自力向き:書類作成が苦ではない/個人で自宅1拠点/管轄署に電話できる

よくある不備・やり直しポイント:ここだけ潰せば一発で通りやすい

不備1:身分証明書を免許証のコピーで済ませてしまう

回避:本籍地の市区町村が発行する「身分証明書」を取得する(免許証ではない)。

不備2:住民票にマイナンバーが載っている

回避:取得時に「個人番号の記載なし」を指定する。

不備3:略歴書の5年に空白がある

回避:無職・主婦/主夫期間も含めて、年月が途切れないように書く。

不備4:URL疎明資料が弱い(URLが写っていない・本人性が分からない)

回避:URL(アドレスバー)+氏名/屋号/IDが同一画面に入る印刷を用意する。迷ったら候補を複数作って窓口で確認。

不備5:賃貸物件で営業所の使用関係が確認できず追加書類

回避:賃貸契約書などを手元に置き、必要になったらすぐ出せるようにする(必要性は管轄署判断)。

すぐ使えるチェックリスト:申請前日にこれだけ確認

  • 主たる営業所の住所が決まっている(管轄警察署が確定)
  • 管轄署に電話し、予約の要否と追加書類の有無を確認した
  • 住民票:本籍記載/個人番号なしで取得した
  • 身分証明書:本籍地の市区町村で取得した
  • 略歴書:最近5年が空白なしで埋まっている
  • 誓約書:署名・日付の記入漏れがない
  • ネット販売予定がある場合:URL疎明資料を印刷した(URL+本人性が分かる)
  • 手数料19,000円の支払い方法(証紙等)を確認した

まとめ:古物商許可は「管轄署確認→公的書類→略歴書(空白なし)→提出」でスムーズに終えられる

古物商許可の申請は、主たる営業所を管轄する警察署に申請し、住民票・身分証明書・略歴書・誓約書などを提出する流れが基本です。手数料は19,000円、交付までの期間は概ね40日が目安として扱われることが多いです。

最短で終えるコツは、警察署に行く前に「住民票・身分証明書」「略歴書(空白なし)」「URL疎明資料(該当者)」を固めること。これだけで“出直し”の確率が下がります。

次にやること(3ステップ)

  • ステップ1:主たる営業所(多くは自宅)で管轄警察署を特定し、予約の要否・必要書類の追加条件を電話で確認する
  • ステップ2:住民票(本籍あり・個人番号なし)と身分証明書(本籍地発行)を先に取得する
  • ステップ3:略歴書(空白なし)と誓約書を完成させ、ネット販売予定ならURL疎明資料を印刷して提出する

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