「顔出しなしでYouTubeを始めたいけど、ジャンルが決まらない」
「せっかく始めても、ネタ切れで更新が止まったらどうしよう……」
副業としてYouTubeに挑戦したい30代会社員にとって、いちばんの壁は“継続できるジャンル選び”です。顔出しなしは参入しやすい反面、制作が重くなると一気に続かなくなります。
この記事では、顔出しNG・継続が不安な人に向けて、「ネタが増える仕組み(テーマ設計)」と「無理なく回る制作フロー」から逆算して、続けやすいジャンルを決める手順をまとめます。流行や勘ではなく、基準で選べるようになります。
なぜ今「YouTube 顔出しなし ジャンル」で迷う人が多いのか
顔出しなしは始めやすい一方で、ジャンルで迷いやすい理由があります。大きく3つです。
- 選択肢が多すぎて決め切れない:顔出しのような強い個性が使えない分、「何を出すか」で迷いがち。
- 制作負荷の見積もりがズレやすい:台本・編集・素材集めが重いジャンルだと、会社員は継続が難しくなりやすい。
- 競合が強そうに見えて気持ちが折れる:検索すると大手が並び、「今から無理かも」と感じやすい。
ポイントは、「伸びるジャンルを一発で当てる」より、続けられる候補を複数作って短期テストで絞ること。これがいちばん現実的で、失敗しにくい進め方です。
YouTube 顔出しなし ジャンルの全体像:選び方の基準
続けやすいテーマは、センスよりも「判断基準」で決まります。顔出しなし前提で、次の5つをチェックしてください。
基準1:制作負荷(1本あたりの時間)が現実的か
継続が不安な人は、ここが最優先です。会社員ならまずは週1本でも回る設計が現実的。制作時間が膨らむ原因は主にこの4つです。
- 素材集め(画像・BGM・効果音・引用元の確認)
- 台本の情報収集(調べ始めると終わらない)
- 編集の凝り(テロップ盛り・演出過多)
- 撮影の手間(手元撮影・照明・撮り直し)
最初は「編集で魅せる」より、型で回して投稿を止めないことが重要です。
基準2:ネタが尽きない“柱(カテゴリ)”を作れるか
ネタ切れは、ジャンルより「設計」が原因のことが多いです。続くテーマは、大テーマ→柱(3〜5本)→小ネタに分解できます。
- 大テーマ:仕事効率化
- 柱:PC時短/メール術/会議効率/タスク管理
- 小ネタ:ショートカット10選、ToDoの分け方、朝のルーティン設計…
柱が3本未満だと、投稿を続けるほど息切れしやすくなります。
基準3:「誰の何をどう解決するか」を一文で言えるか
顔出しなしは「人」より「価値」で選ばれます。チャンネルの軸は一文で固定しましょう。
- 「(誰)が(どんな悩み)を(どう解決する)チャンネル」
例: 「忙しい会社員が、毎日の作業を10分短縮するためのPC時短テクを紹介する」 この一文があると、企画・サムネ・台本がぶれにくくなります。
基準4:競合は“強さ”ではなく“ズレ(隙間)”を見る
競合チェックは「登録者が多い=無理」ではありません。見るべきは参入余地です。
- 型が固定か:固定なら改善で追いつける余地がある。
- コメント欄の不満:「ここも知りたい」が放置されていれば企画になる。
- 更新頻度:更新が少ない切り口は狙いやすい。
- テーマの粒度:広い競合に挑まない(例:勉強法→社会人資格勉強)。
基準5:顔出しなし特有の“収益化リスク”も加味する
顔出しなしは、内容によっては収益化審査で「オリジナリティが弱い」「繰り返しが多い」と判断され、収益化できない(または後から制限される)リスクが高まることがあります。特に、素材を並べただけの動画やほぼ同じ構成の量産は注意が必要です。 ここでは断定せず、実務としての方針を1つだけ持ってください。 「自分の解説・自作素材・検証(体験)を入れ、チャンネルとしての独自性を説明できる状態にしておく」 不安がある場合は、必ずYouTubeの公式ヘルプ(収益化ポリシー)を確認しましょう。
初心者が取り組みやすい選択肢(複数提示)
ここからは、顔出しなしでも成立しやすく、台本化・シリーズ化しやすいジャンル例を紹介します。あなたの生活に合う「型」を選ぶのがポイントです。
1)解説・ハウツー系(画面収録/スライド/手元)
続けやすい理由:柱を作りやすく、台本テンプレで量産しやすい。
- 例:Excel/Notion/AI活用、仕事術、時短家事、ガジェット設定、勉強法
- 形式:画面録画+音声、スライド+音声、手元だけ撮影+字幕
注意点:情報の正確性が求められるテーマでは、断定しすぎず「前提条件」「注意点」「つまずきやすい箇所」をセットで語ると誤解が起きにくいです。
2)レビュー・比較系(購入品/アプリ/サービス)
続けやすい理由:「比較」という型が強く、企画が作りやすい。
- 例:デスク周り、イヤホン、キーボード、時短アプリ、サブスク比較
注意点:過度な断定(絶対おすすめ等)は避け、「合う人/合わない人」を明記。提供や広告が絡む場合は表記ルールも確認しましょう。
3)作業用・ルーティン系(勉強/作業、環境音、手元作業)
続けやすい理由:台本が軽く、制作が習慣化しやすい。
- 例:Study with me、タイムラプス、キーボード音、雨音、作業ルーティン
注意点(重要):単にフリー素材の映像や画像にBGMをつなげただけの動画、ほぼ同じ構成の動画を大量に出す形式は、収益化審査で不利になる可能性があります。 対策としては、次のような「意味のある付加価値」を入れやすい設計にしましょう。
- 冒頭で目的・使い方を自分の言葉で説明する(音声 or 字幕)
- 自分で撮影した素材(デスク、手元、作業ログ)を使う
- 学習計画・タイムテーブル・振り返りなど、内容に変化点を入れる
4)スキル可視化系(練習過程・成長ログ)
続けやすい理由:「成長」という連載軸があるのでネタが尽きにくい。
- 例:英語学習、資格勉強、タイピング、イラスト練習、筋トレ(顔出しなし)
注意点:結果より継続が価値です。工夫・失敗・改善を毎回1つ入れると視聴者にとって学びになります。
5)体験談・失敗談系(ナレーション+スライド)
続けやすい理由:顔を出さずに“人間味”と再現性のある学びを出しやすい。
- 例:転職体験、仕事の失敗学、習慣化の試行錯誤、買って後悔したもの
注意点:個人情報・会社情報の特定に注意。誰かを貶す方向に寄せず、「学び」と「回避策」にまとめましょう。
避けたほうがいい(継続不安が強い人向け)ジャンルの特徴
- 毎回リサーチが重く、正確性の責任が大きい(速報性が高いニュース解説など)
- 素材・権利が複雑で、確認コストが高い(転載・切り抜き・まとめ)
- 編集演出が前提で、1本が長時間労働になりやすい
「ダメ」という意味ではなく、いまのあなたの稼働に合いにくい可能性が高い、という話です。
具体例:30代会社員(顔出しNG・継続不安)がジャンルを決めるまで
想定読者に近いケースで、そのまま真似できる形に落とします。 条件:平日30分×3日+土曜2時間=週3.5時間/スマホ+ノートPC/顔出しNG/声出しはOK 目的:まずは継続投稿し、反応の良い方向に寄せたい
ステップ1:候補を“続けやすさ”で3つ出す
- A:仕事効率化(画面録画+音声)
- B:デスク周り改善(購入品レビュー+手元)
- C:資格勉強ログ(タイムラプス+字幕)
ステップ2:1本あたりの制作時間をざっくり試算する
- A:台本40分/録音15分/編集45分=約1時間40分
- B:撮影30分/台本20分/編集60分=約1時間50分
- C:撮影準備10分/編集30分=約40分
継続不安が強いなら、Cのような「軽い型」を混ぜるのが現実的です。
ステップ3:ネタの柱が3本以上あるか確認する
- A:PC時短/メール術/会議効率/タスク管理(柱4本)→OK
- B:椅子/照明/入力機器(柱3本)→OK
- C:勉強計画/教材レビュー/暗記法(柱3本)→OK
ステップ4:競合を見て“切り口を狭める”
Aは競合が強いので「会社員の朝30分時短」など生活に寄せる。 Bは「買ってよかった」だけでなく「失敗と回避策」を軸に差別化。 Cは「簿記3級」「英語やり直し」などテーマを絞る。 結果として、最初の1〜2ヶ月は「Cで投稿習慣」+「Aで価値提供」の二本柱で走り、反応が良いほうに寄せる判断ができます。
失敗しない始め方:今日からの3ステップ
顔出しなしジャンル選定は悩むほど沼るので、手順化して終わらせましょう。
Step1:ジャンルより先に「動画の型」を1つ決める
型がないと、毎回の制作が重くなり続きません。まずは、どれで作るか決めます。
- 画面収録+音声(量産向き)
- スライド+音声(説明が得意な人向き)
- 手元+字幕(撮影できる環境がある人向き)
- タイムラプス+字幕(習慣系・作業系で強い)
型が決まると、必要な機材・編集の難易度・台本量が見えて、ジャンルの向き不向きも自然に絞れます。
Step2:候補ジャンルを3つに絞り「10本分のネタ出し」をする
いきなり1つに決めません。3候補まで絞ったら、各候補で動画タイトル案を10本出してください。10本出ない候補は、高確率でネタ切れします。 ネタ出しのテンプレ:
- 初心者向け:まずやること5選
- 失敗回避:やりがちなミスと対策
- 比較:AとBどっち?選び方
- 手順:3ステップでできる
- 便利技:設定・テンプレ・チェックリスト
Step3:2〜4週間の“ミニ運用”で、数字より手応えを確認する
最初から完璧に当てにいかず、短期テストで決めます。
- 各候補で2〜3本ずつ投稿(合計6〜9本)
- 見るべき点:作っていて苦じゃないか/反応から次のネタが増えるか
- 判断:「作れる×ネタが湧く」候補に寄せる
伸びやすさも大事ですが、継続できないと改善の機会がゼロになります。まずは回る仕組みを優先しましょう。
顔出しなし特有の収益化リスクと“防衛策”
ここは後で困りやすいポイントなので先に押さえます。要点は、「独自性が薄いと言われやすい形式を避ける」ことです。
防衛策1:素材より「あなたの解説・体験」を主役にする
顔出しなしでも、オリジナリティは出せます。次のどれかを毎回入れてください。
- あなたの音声解説(なぜそうするのか、失敗例、比較軸)
- 自作素材(画面収録、手元撮影、作業ログ、メモ)
- 体験ベースの検証(1週間使ってどう変わったか、手順の落とし穴)
- 独自の構成(判断基準、手順、注意点を体系化)
「素材を並べる」のではなく、「あなたの意思決定が見える構成」にすると安全側です。
防衛策2:シリーズでも“変化点”を設計する
同じ型のシリーズは継続に強い反面、変化が薄いとリスクになります。シリーズ化するなら、毎回変化点を入れましょう。
- 比較軸を固定しつつ対象を変える(例:時短アプリを毎回同じ5項目で比較)
- 視聴者の質問に答える回を挟む(コメント→企画化)
- 「失敗→改善」のログを入れる(同じ作業でも学びが増える)
防衛策3:権利関係は“使う前”に確認し、証拠を残す
著作権や利用条件はケースによって変わるため、最終判断は公式情報の確認が前提です。実務としては、次をルール化してください。
- 使う前に「商用利用」「収益化可否」「クレジット要否」「禁止用途」を読む
- 利用規約ページのURLをメモ、スクショを保存しておく(後から説明できる状態にする)
- 迷う素材は使わない(自作素材へ寄せる)
権利関係の具体策:BGM・素材で詰まらないための鉄則
顔出しなしはBGMや画像素材を使う場面が多いので、ここを曖昧にすると後で不安が増えます。最低限、次の方針で運用しましょう(※必ず各サービスの規約確認が前提です)。
BGMは「YouTubeオーディオライブラリ」を第一候補にする
初心者が事故を減らすなら、まずはYouTube Studioのオーディオライブラリなど、利用条件が分かりやすいものから選ぶのが安全です。クレジット表記が必要な曲もあるため、表示条件は必ず確認してください。
外部BGMサイトは「収益化可」「禁止用途」を必ず見る
著作権フリーと書いてあっても、用途の制限(例:音源そのものが主役の動画は不可、など)がある場合があります。代表的なサイト名(例:DOVA-SYNDROME等)を使う場合でも、ルールは都度変わる可能性があるので、必ず最新の利用規約を確認しましょう。
画像・動画素材は「自作」か「利用条件が明記されたもの」に寄せる
優先順位を決めると迷いが減ります。
- 最優先:自分で撮影(手元、デスク、作業風景)
- 次点:利用条件が明記された素材サイト(商用利用、クレジット、加工可否)
- 避けたい:SNSや他人の動画の転載・切り抜き(許可があっても説明コストが高くなりやすい)
台本がラクになるテンプレ(顔出しなし向け)
顔出しなしは台本が生命線です。毎回ゼロから作ると折れます。テンプレを固定しましょう。
解説・ハウツーの台本テンプレ(6パート)
- ベネフィット(冒頭15秒):「この動画を見ると何ができるようになるか」を一言(離脱対策)
- 導入(10秒):誰の何を解決するか(例:忙しい会社員向けに○○を短縮)
- 結論:今日の答えを先に言う(例:設定はここだけ触ればOK)
- 手順(3〜5ステップ):画面を見せながら淡々と
- 注意点:つまずきポイントと回避策
- まとめ:できるようになること/次に見るべき動画(シリーズ導線)
レビュー・比較の台本テンプレ
- 結論:合う人/合わない人(先に言う)
- 比較軸:価格・手間・耐久・作業効率など3軸に絞る
- 実使用:良い点→微妙な点→対策
- おすすめの選び方:優先順位の決め方(チェックリスト化)
テンプレがあると、ネタ出し→台本→編集がルーティンになります。
よくある失敗3〜5選と回避策
失敗1:「伸びやすい」と聞いたジャンルに乗って、苦しくなる
原因:自分の生活・制作スキルと合っていない。 回避策:ジャンルより先に「型(制作フロー)」を決め、週の稼働で回るか試算する。
失敗2:テーマが広すぎて、チャンネルの軸が定まらない
原因:雑記化して視聴者が迷う。 回避策:「誰の何をどう解決するか」を一文で固定し、柱3〜5本に絞る。投稿も柱の中だけで回す。
失敗3:ネタ切れ=才能不足だと思い込む
原因:ネタを“単発の思いつき”で探している。 回避策:柱×テンプレ(初心者/失敗/比較/手順/便利技)で量産する。コメントの質問もネタ化する。
失敗4:編集を頑張りすぎて投稿が止まる
原因:最初から完成度を上げにいく。 回避策:最初の10本は最低限の品質を決める(例:カット+見出し字幕のみ)。凝るのは反応が出てから。
失敗5:素材・引用が不安で手が止まる
原因:何がOKか分からず、確認が増えて疲れる。 回避策:基本は自作(画面収録・自分の声・自分の撮影)に寄せる。外部素材は「利用条件が明記」「禁止用途がない」を確認し、証拠(規約URL/スクショ/日時)を残す。
向いている人/向いていない人
顔出しなしYouTubeが向いている人
- 話すのが得意、または文章で説明できる(台本で補える)
- 同じ型でコツコツ積み上げられる
- 自分の生活の中にテーマがある(仕事術、勉強、趣味の改善など)
- 完璧主義を手放して、改善前提で投稿できる
向いていないかもしれない人(対策で改善可)
- 毎回まったく違うことをやりたい(軸がブレやすい)
- リサーチが苦手で、確認が負担になる
- 編集に凝りたくなり、時間が溶ける
当てはまっても大丈夫です。ジャンルを変えるより、型を軽くするほうが解決するケースが多いです。
まとめ
顔出しなしYouTubeで「続けやすいジャンル」を決めるコツは、伸びそうな流行よりも、制作が回るか/ネタが尽きないか/独自性を入れられるかで判断することです。
ジャンル選定チェックリスト(すぐ確認)
- 動画の型(画面収録/スライド/手元/タイムラプス)が決まっている
- 1本の制作時間を見積もれる(週の稼働で回る)
- 大テーマを柱3〜5本に分解できる
- 各候補で動画タイトル案が10本出る
- 「誰の何をどう解決するか」を一文で言える
- 競合を見て“狭い切り口”が作れている
- 台本テンプレが固定されている
- 独自要素(解説/自作素材/検証)を入れられる設計になっている
- BGM・素材の利用条件を確認し、証拠(規約URL/スクショ/日時)を残す運用にできる
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:顔出しなしの「動画の型」を1つ決める(迷うなら画面収録が始めやすい)
- ステップ2:候補ジャンルを3つに絞り、それぞれタイトル案を10本ずつ出す
- ステップ3:2〜4週間のミニ運用(各候補2〜3本)で、作りやすさと反応が良い方向に寄せる

