ショート動画のPR表記・ステマ規制対策|提供/広告/アフィの書き方テンプレと投稿前チェックリスト

「企業から商品提供のDMが来た!でも、動画になんて書けばいいの?」
「アフィリエイトリンクを貼るだけでも、PR表記って必要なの?」

ショート動画で収益化を目指すなら、避けて通れないのが「PR案件(タイアップ)」や「アフィリエイト」です。2023年10月1日から、広告であるのに広告だと分かりにくい表示(いわゆるステルスマーケティング)は景品表示法上の問題になり得ると、消費者庁が明確にしています。

「法律とか難しくて間違えそう……」と不安になるかもしれませんが、安心してください。現場でやるべきことは、法律を暗記することではありません。誰が見ても広告だと一目で分かるルールを、動画に組み込むだけです。

この記事では、炎上や指摘を避け、クライアントからも信頼される「PR表記の3点セット(動画テロップ・キャプション・公式機能)」をテンプレ付きで解説します。

ステマ規制の超要点:アウトになるのは「広告なのに広告だと分かりにくい」状態

まず押さえるべきポイントは2つだけです。

  • 事業者(広告主)が関与している表示
  • 一般の人が「広告だ」と判別しにくいと問題になり得る

消費者庁は、広告であるのに広告であることが分かりにくい表示が問題となり得ることを整理しています。

注意(大事)
この記事は一般情報です。個別案件の適法性判断や契約解釈はケースで変わるため、不安がある場合は消費者庁などの公式情報を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。

最初に線引き:やること/やらないこと(ここだけで事故の大半は防げる)

やること(安全側の基本)

  • 冒頭で分かるPR表記(キャプション先頭・動画内テロップ・音声のいずれか。できれば複数)
  • 関係性を明確化(提供なのか、報酬ありなのか、アフィなのか)
  • プラットフォームの公式機能もON(YouTubeの有料プロモーション、TikTokの商用コンテンツ開示、Instagramのタイアップ投稿ラベル等)
  • 案件開始前に「表記ルール」を合意(どこに何と書くか、禁止表現、修正回数)

ここ重要:アフィリエイトも「PR表記」の対象になり得る

初心者が勘違いしやすいのがここです。「企業から直接依頼された案件」だけでなく、ASPを通したアフィリエイト(成果報酬)でも、視聴者にとって広告であることが分かりにくい形だと問題になり得ます。

迷ったら、キャプション先頭に「#PR」「#広告」「アフィリエイトリンクを含みます」など、広告であることが分かる表記を入れておくのが安全です。

やらないこと(事故りやすい)

  • キャプションの最後の方に小さく「#PR」だけ(見落とされやすい)
  • 「たまたま買った」風の演出で、実は案件(誤認リスク)
  • 「絶対」「確実」など断定・誇大(表記以前に炎上・指摘の原因)

ステマ炎上を防ぐ!PR表記を鉄壁にする「3点セット」

初心者はここだけ守れば、大きな事故を避けやすくなります。

  • ①動画内テロップ:冒頭0〜3秒で「PR」「提供」「広告」
  • ②キャプション先頭:1行目に「#PR」「#広告」「提供:◯◯」
  • ③公式機能:YouTube/TikTok/Instagramの開示機能をON

「どれか1つ」ではなく、重ねるほど安全です。視聴者がキャプションを読まないこともありますし、UIで一部が隠れることもあります。

プラットフォーム別:ONにすべき「公式の開示機能」

YouTube Shorts:有料プロモーションを申告する

  • やること:YouTube Studioの動画詳細で「有料プロモーション」をON
  • おすすめ:動画内テロップでも「PR/提供」を表示(見落とし防止)

YouTubeは、動画に有料プロモーションが含まれる場合の申告機能を案内しています。

TikTok:商用コンテンツの開示(公開設定)をON

  • やること:投稿画面の商用コンテンツの開示(コンテンツ公開設定)をON
  • 補足:ラベルが付いても、キャプション先頭の明示は別でやると安全

TikTokは、ブランド・商品・サービスを宣伝する投稿での開示設定について案内しています。

Instagram Reels:タイアップ投稿ラベル(Paid partnership)

  • やること:プロアカウントで「タイアップ投稿ラベル」を付け、パートナー名を開示
  • おすすめ:ラベル+キャプション先頭+動画内テロップで三重化

Metaはブランドコンテンツ(タイアップ投稿)ラベルの仕組みを案内しています。

【コピペOK】PR表記テンプレ(提供/広告/アフィ/自社)

テンプレA:商品提供(無償提供)

【動画内テロップ(冒頭)】
提供(PR):◯◯(ブランド名)

【キャプション先頭】
#PR ◯◯様より商品提供を受けて紹介します。
(良かった点/合わなかった点も正直に書きます)

テンプレB:報酬ありタイアップ(案件)

【動画内テロップ(冒頭)】
タイアップ(広告):◯◯

【キャプション先頭】
#広告 ◯◯様のタイアップで作成しました。
今回紹介するのは「◯◯(商品/サービス)」です。

テンプレC:アフィリエイト(成果報酬)

【動画内テロップ(冒頭)】
PR(アフィリエイト)

【キャプション先頭】
#PR この投稿にはアフィリエイトリンクが含まれます。
※リンク経由で購入/申込があると、成果報酬を受け取ることがあります。

テンプレD:自社商品・自分のサービス(自己宣伝)

【動画内テロップ(冒頭)】
(お知らせ)自社サービスのご案内

【キャプション先頭】
(お知らせ)自分のサービス紹介です。
無料でできるチェックリストはプロフィールから。

初心者の具体例:副業クリエイターが「提供案件」を安全に回す手順

例:顔出しなしでガジェット系ショートを投稿している会社員Aさんが、メーカーから「商品提供+投稿1本」を受けたケース。

  • Step1:条件を文章で確定(提供の有無、報酬の有無、訴求ポイント、NG表現、修正回数、掲載期間)
  • Step2:表記の合意(動画内テロップ・キャプション先頭・公式ラベルを付ける)
  • Step3:台本に“開示パート”を組み込む(冒頭0〜2秒で「提供/広告」を表示)
  • Step4:投稿後にスクショ保管(表記が見える状態で保存。後からの齟齬防止)

よくある失敗5選と回避策

失敗1:#PRをキャプションの最後に置いて見落とされる

  • 回避:キャプション1行目に#PR+動画内テロップでも重ねる

失敗2:「案件だけど正直レビュー」風で広告が不明瞭

  • 回避:提供/広告/タイアップを明示し、関係性も短く説明する

失敗3:公式の開示機能をOFFのまま投稿

  • 回避:投稿前チェックに「公式機能ON」を固定(YouTube/TikTok/Instagram)

失敗4:クライアントに「PR表記は不要」と言われて鵜呑みにする

  • 回避:「当方の運用ルールとして表記は必須です」と先に宣言

失敗5:表記はしたが、UIに被って読めない

  • 回避:テロップは中央〜やや上、冒頭で確実に読めるサイズに

すぐできるチェックリスト(投稿前30秒)

  • 冒頭0〜3秒に「PR/提供/広告」テロップがある
  • キャプション1行目に「#PR/#広告/提供:◯◯」がある
  • (YouTube)有料プロモーションをON
  • (TikTok)商用コンテンツの開示をON
  • (Instagram)タイアップ投稿ラベルを付与
  • 断定・誇大な表現になっていない(炎上回避)
  • 案件条件(掲載期間・修正回数)がチャット/メールに残っている

角を立てずに「表記が必要です」と伝える断り方テンプレ

ご依頼ありがとうございます。
炎上や指摘リスクを避けるため、当方の運用ルールとして「PR/広告であることが分かる表記」は必ず入れております。
表記位置は、①動画冒頭テロップ/②キャプション先頭/③(可能なら)プラットフォームの開示機能の3点で対応します。
もし表記方法にご希望があれば、法令・規約に沿う範囲で調整いたします。

まとめ:迷ったら「明瞭な表示+公式機能+テンプレ運用」

PR表記で詰まる人の多くは、法律が分からないのではなく毎回判断してしまう運用になっています。

  • 広告なら、まず一目で分かる表示(冒頭テロップ+キャプション先頭)
  • 次に、公式の開示機能をON(YouTube/TikTok/Instagram)
  • 最後に、テンプレで固定して迷わない

消費者庁は、広告であるのに広告だと分かりにくい表示が問題となり得ることを示しています。

次にやること(3ステップ)

  • Step1:この記事のテンプレA〜Dから、自分の案件に合う表記を1つ決めてコピペ保存する
  • Step2:YouTube/TikTok/Instagramで「開示機能をONにする場所」を一度だけ確認し、投稿前チェックに追加する
  • Step3:次の案件から「冒頭テロップ+キャプション先頭+公式機能」を固定ルールにする

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