「Webライターに応募したいけど、実績ゼロで何を見せればいいの?」
「ポートフォリオって、どんな形で作れば採用されやすい?」
実績がなくても、ポートフォリオは作れます。ポイントは“過去の仕事”を並べることではなく、「この人に発注したら、こういう原稿を納品してくれそう」と相手が想像できる材料をそろえることです。
この記事では、実績ゼロの副業初心者が、応募前に見せられるポートフォリオを作る手順を、サンプル記事の作成例つきで解説します。さらに、見落としがちな「Googleドキュメント共有で本名が見えるリスク(身バレ)」も対策まで含めてまとめました。
最初にポイント:実績ゼロでも「サンプル2本+自己紹介1枚」で勝負できる
実績がない状態で見られるのは、だいたい次の3つです。
- 読みやすさ:結論・根拠・手順が整理できているか
- 再現性:依頼に合わせて構成を組み、期日までに納品できそうか
- 信頼性:連絡が丁寧/ルールが守れる/プロフィールが明確
だから、実績ゼロでもサンプル記事2本(SEO想定1本+コラム/体験談1本など)と、自己紹介・対応範囲・連絡手段をまとめた1ページがあれば、応募のスタートラインに立てます。
なぜポートフォリオが必要?実績ゼロほど「判断材料」がないから
発注側(編集者・企業)が困るのは、文章力そのものよりも、「どんな原稿が上がってくるのか分からない」状態です。実績がある人は過去記事で判断できますが、初心者はそれがありません。
そこでポートフォリオの出番です。ポートフォリオは“作品集”というより、発注前の不安を消す資料です。発注側が抱えがちな不安はだいたい次の通りです。
- 文章が読みにくくないか(日本語・構成・誤字)
- 指示通りに書けるか(見出しルール、トーン、納期)
- やり取りはスムーズか(返信、丁寧さ)
- 得意分野は何か(ジャンル・経験)
ポートフォリオに「文章サンプル」「自己紹介」「対応範囲」「連絡方法」が入っていれば、これらの不安が一気に減ります。実績ゼロほど、“不安を先回りで潰す設計”が重要です。
ポートフォリオに入れるべき内容:初心者はこの8点で十分
「何を載せればいいか分からない」をなくすために、最低限入れるべき内容を固定します。盛りすぎると更新が止まるので、まずは8点でOKです。
- 1)自己紹介:会社員/副業など状況を一言で
- 2)得意ジャンル:経験がある領域(例:ガジェット、学習、仕事術)
- 3)対応できる業務範囲:構成/執筆/画像選定/入稿など
- 4)稼働:週の作業時間、返信可能な時間帯
- 5)使用ツール:Googleドキュメント、Notion、WordPress等
- 6)サンプル記事:最低2本(SEO想定+読み物系)
- 7)実績の代わりの根拠:経験・資格・取り組み姿勢(短く)
- 8)連絡先・依頼の流れ:問い合わせ導線、返信目安
ここまでそろえば、発注側は「任せるイメージ」が持てます。逆に、自己紹介だけだと判断材料がなく落ちやすいので、まずはサンプルを作りましょう。
【重要】Googleドキュメント共有は「本名バレ」しやすい。副業なら先に対策を
ここは必ず読んでください。Googleドキュメントは便利ですが、共有の仕方によっては、閲覧者にGoogleアカウントの登録名(本名)やアイコンが見える場合があります。副業で身バレしたくない人にとって、これは致命的になり得ます。
対策はシンプルです。最初にこれをやるだけで、ほぼ事故を防げます。
- ライター専用のGoogleアカウントを新規作成(表示名もライターネームにする)
- ポートフォリオ用のファイルは“専用アカウントで作成”して、そこから共有する
- 共有前にシークレットブラウザで閲覧テスト(自分の名前が出ないか確認)
「本名で作ってしまった…」という場合は、ファイルをコピーして専用アカウント側に作り直す方が安全です。後から一部だけ直すより、最初に“身バレしない環境”を作るのが一番ラクです。
形式の選び方:GoogleドキュメントとNotion、どっちが正解?
初心者が最短で作るならGoogleドキュメント+リンク共有が事故が少ないです。相手が慣れていて、コメントもしやすいからです。ただし前章の通り、副業なら専用アカウントが前提です。
Googleドキュメントが向く人
- とにかく早く作りたい(テンプレを貼るだけで完成)
- 編集者がコメントでフィードバックしやすい形にしたい
- 応募文にURLを1本貼って終わらせたい
Notionが向く人
- ページをきれいに見せたい(カードで整理)
- サンプルが増えても管理しやすくしたい
- プロフィール・料金目安・FAQもまとめたい
迷うなら、最初はGoogleドキュメントで作り、後からNotionに移すのが安全です。最初から見栄えにこだわると、サンプルが完成しないまま止まりがちです。
途中で要点まとめ:実績ゼロは「見せる文章」を先に作れば勝てる
- ポートフォリオは“作品集”ではなく“発注前の不安を消す資料”
- 核は「自己紹介+対応範囲+サンプル2本」
- Googleドキュメントは便利だが、本名バレ対策(専用アカウント)が必須
サンプル記事の作り方:テーマ決め→構成→執筆→SEO仕上げ
サンプル記事は、あなたの“納品物の予告編”です。発注側は記事そのものだけでなく、構成力・読みやすさ・手順化を見ています。初心者は次の流れをそのまま使ってください。
Step1:テーマは「経験×初心者の悩み」で決める
いきなり難しいジャンルに行くより、あなたが語れるテーマで勝つ方が早いです。
- 自分がやって良かった習慣(勉強法、時短、仕事術)
- 買って失敗したもの・成功したもの(選び方の基準が書ける)
- 初心者向けの手順(アプリ設定、引っ越し手続き、学習ロードマップ)
医療・投資・法律などの高リスク領域は、初心者のサンプルとしては避けるのが無難です。安全に評価されるテーマで作りましょう。
Step2:検索意図を1行で固定する
SEO記事っぽく見せたいなら、「読者が何を知りたくて検索したか」を1行で固定します。例:「在宅ワークで集中できる環境の作り方を手順で知りたい」など。
Step3:構成は「答え→理由→手順→失敗例→チェック→まとめ」
初心者が一番安定する構成です。これができるだけで“仕事原稿”に見えます。
- 答え(何をすればいいか)
- 理由(なぜ重要か)
- 手順(具体的にどうやるか)
- 失敗例(落とし穴)
- チェックリスト(すぐ実践できる)
- まとめ(次にやること)
Step4:本文は「短い段落+箇条書き」で読みやすく
サンプルで評価されるのは文学性より、読みやすさです。1段落を長くしすぎず、箇条書きで視認性を作ります。
Step5:仕上げに「タイトル案3つ+メタディスクリプション」を付ける
ここまで付けると、編集者は「実務を分かっている」と判断しやすくなります。
サンプル記事の作成例:構成テンプレ+導入文の見本
応募にそのまま使えるレベルの作成例です。テーマは安全で書きやすいものにしています(あなたの得意テーマに置き換えてOK)。
例テーマ:リモートワーク初心者の「集中できない」を解決する環境づくり
想定読者:在宅勤務を始めたばかりの20代会社員
検索意図:集中できる作業環境の作り方を手順で知りたい
構成例(見出し案)
- H2:答え:集中できる環境は「音・姿勢・通知」を先に整える
- H2:なぜ在宅は集中が途切れるのか(原因3つ)
- H2:手順:今日からできる環境改善5ステップ
- H2:よくある失敗3選と回避策
- H2:チェックリスト(作業前の確認)
- H2:まとめ:次にやること3ステップ
導入〜答えの見本
「在宅勤務になったのに、なぜか会社より集中できない…」
「気づくとスマホを触っていて、仕事が全然進まない」
在宅ワークの集中力は、気合よりも環境で決まります。特に初心者は、①音(周囲のノイズ)、②姿勢(体の疲れ)、③通知(スマホ・アプリ)の3つが原因で集中が途切れやすいです。
この記事では、機材を買い足す前に、まず今日からできる環境改善の手順を5ステップで解説します。高い道具は不要です。まずは「通知を切る」「姿勢を固定する」「音を整える」から順番にやってみましょう。
対応できる業務範囲の書き方:未経験でも“証明”は作れる
初心者が悩むのが「WordPress入稿できますか?」です。未経験なら無理に「できます」と言う必要はありません。その代わり、自分のブログ(WordPress)を開設しているなら、それ自体が入稿スキルの証明になります。
- 自分のブログURL=記事入稿・装飾・見出し設定ができる証拠
- 投稿画面を触っている=WordPress操作の抵抗が少ない証拠
書き方としては、次のようにすると誠実で強いです。
- 「Googleドキュメント納品:対応可」
- 「WordPress入稿:自身のブログで運用経験あり(基本操作は対応可)」
“盛る”より“根拠つきで言う”方が、採用側の安心につながります。
ポートフォリオのテンプレ:Googleドキュメント/Notionにそのまま貼れる
以下をそのままコピペして作るのが最短です。まずは“完成させる”ことを優先してください。
- 自己紹介(30秒で読める)
- 得意ジャンル/書けるテーマ
- 対応可能な業務(構成・執筆・入稿など)
- 稼働時間/連絡可能時間/返信目安
- 使用ツール(Googleドキュメント/Notion/WordPress等)
- サンプル記事(2〜3本)
- 簡単な経歴(実績がなくても“経験”を書ける範囲で)
- お問い合わせ(連絡先・依頼の流れ)
サンプル記事の見せ方(おすすめ)
- 記事タイトル(想定読者・検索意図を一言で添える)
- 記事URL(Googleドキュメント共有リンク or Notion公開リンク)
- 制作条件(想定文字数、ターゲット、想定媒体)
- 工夫点(結論先出し、チェックリスト、見出し設計などを2行で)
作った後の使い道:クラウドソーシングの提案文にURLを貼るだけでOK
ポートフォリオは作って終わりではなく、“使って初めて価値が出ます”。初心者が最初に使いやすいのはクラウドソーシングです。
- 提案文に「ポートフォリオURL」を1本貼る
- プロフィール欄の「ポートフォリオ」項目に登録する
- 応募先が指定する形式(Googleドキュメント等)があれば合わせる
これだけで、実績ゼロでも“判断材料”を渡せるようになります。提案文で長々説明するより、URLで見せた方が早いです。
応募前チェックリスト:この10項目がOKなら出して大丈夫
- ポートフォリオURLが誰でも閲覧できる設定になっている
- Googleドキュメントの共有で本名が見えない(専用アカウントで作成)
- 自己紹介が1分で読める(長すぎない)
- 得意ジャンルが具体的
- 対応範囲(構成・執筆・入稿など)が明記されている
- 稼働時間と返信目安が書いてある
- サンプル記事が最低2本ある
- 誤字脱字を一度見直した
- 連絡先(問い合わせ方法)がある
- できないことまで「できます」と書いていない
特に「閲覧できない設定」と「本名バレ」はよくある落とし穴です。応募前に、シークレットブラウザで必ず確認してください。
よくある失敗5選と回避策
失敗1:サンプル記事がない(自己紹介だけ)
回避策:まず2本作る。短くても“構成が見える記事”にする。
失敗2:サンプルが日記すぎて、仕事原稿に見えない
回避策:SEO想定1本は「答え→理由→手順→失敗→チェック→まとめ」にする。
失敗3:共有設定ミスで見られない/本名が出る
回避策:専用Googleアカウントで作成し、シークレットブラウザで閲覧テストする。
失敗4:ポートフォリオが長すぎて読まれない
回避策:重要情報(得意・対応・サンプル)を上に置き、自己紹介は短く。
失敗5:できないことまで「できます」と書いてしまう
回避策:最初は範囲を絞る。経験が増えたら追記すればOK。
まとめ:身バレ対策をした上で、サンプル2本を作れば応募できる
実績ゼロでも、ポートフォリオは作れます。必要なのは、発注側が判断できる材料(サンプル記事)と、信頼される情報(対応範囲・連絡・稼働)です。
そして副業ライターは、Googleドキュメントの共有で本名が出るリスクを必ず潰してから進めましょう。専用アカウントを作ってしまえば、以後は安心して運用できます。
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:ライター専用のGoogleアカウントを作り、表示名をライターネームに設定する
- ステップ2:ポートフォリオ目次ページを作り、サンプル記事2本を用意する
- ステップ3:共有設定と本名表示を確認し、提案文・プロフィール欄にURLを登録して応募する

