「プログラミングで副業を始めたいけど、未経験の自分にもできるのかな……」
「平日は仕事でヘトヘト。1時間くらいしか取れないけど、それでも案件につながる?」
独学でプログラミングを学ぼうとして挫折する原因は、才能や頭の良さではありません。多くは、学ぶ順番とゴール設定が「副業」という目的とズレてしまうことです。
未経験者が挫折せずに初案件へ近づく近道は、①言語(ルート)を1つに絞る → ②小さく作って公開する → ③小さな案件で実績を作るの3ステップです。平日1時間でも、やり方さえ合っていれば前に進めます(成果はスキル・稼働時間・案件内容で変動します)。
この記事では、30代会社員・副業初心者の方向けに、挫折しない学習の始め方と案件獲得までの流れを、今日から動ける手順に落として解説します。
なぜ「プログラミング 副業 始め方」で迷う人が多いのか
未経験が迷いやすいポイントは、だいたい次の4つです。
- 学ぶ範囲が広すぎる:Web?アプリ?Python?Java?何から?となりがち
- 教材が多すぎる:動画・スクール・本・SNSで情報が洪水になり、決められない
- 作ったものが残らない:チュートリアルを終えても“実績”がゼロで自信がつかない
- 案件の取り方が不明:どこで応募し、何を見せればいいか分からない
ここで重要なのは、「勉強してから案件」ではなく、学習の段階から“ポートフォリオ(成果物)を作る前提”で進めることです。これだけで挫折率は下がります。
プログラミング副業の全体像:未経験が最初に狙うべき仕事
プログラミング副業といっても案件は幅広いです。平日1時間の副業初心者が最初に狙うなら、責任が重い開発より、小さく納品できる仕事が現実的です。
初心者が入りやすい案件タイプ(おすすめ順)
- Webサイトの軽微修正:文言修正、ボタン追加、CSS調整、簡単なJavaScript修正
- WordPress周り:表示崩れ修正、簡単な機能追加、設定補助
- 社内・自分用の自動化:データ整形、ファイル整理、ルーチン作業の自動化(まずは身近な範囲で)
- LPのコーディング:デザインを元にHTML/CSSで実装(学びが大きい)
【注意】スクレイピングは初心者向けの“おすすめ”にしない
「自動化」の例としてスクレイピング(Webサイトからデータを取得する処理)が語られることがありますが、初心者が安易に手を出すとトラブルになりやすい分野です。
- 多くのWebサービスは利用規約で自動取得(スクレイピング)を禁止または制限している場合があります
- 技術的に可能でも、規約違反でアカウント停止やアクセス遮断になることがあります
- 相手に負荷をかけると、業務妨害などのトラブルに発展する可能性もあります
※原則として、スクレイピングは「対象サイトが明確に許可している場合」または「自社内・自分の管理下のデータ処理」に限定するのが安全です。個別の法的判断はできないため、不安がある場合はサイト規約の確認や専門家への相談を検討してください。
挫折しない学習設計:「1言語×1用途×1作品」から始める
学習で迷いを減らすには、やることを絞るのが一番です。次の3点を決めてしまいましょう。
- 1言語(ルート):まずは1つに固定(つまみ食いしない)
- 1用途:副業に直結する用途を決める(Web制作 or 自動化など)
- 1作品:作って公開する(見せられる形にする)
未経験のおすすめルート(平日1時間向け)
- Web制作ルート:HTML/CSS → JavaScript → 静的サイト公開(成果物が見せやすい)
- 自動化ルート:Python → データ処理 → 自分/社内の作業自動化(安全な範囲で)
迷うなら、最初はWeb制作ルートが「見せられる成果物」を作りやすいのでおすすめです。
学習ロードマップ:未経験が平日1時間で進める手順
平日1時間でも進められるように、週ごとのゴールを固定します。ポイントは毎週“公開物”が増える設計にすることです。
| 週 | ゴール | やること(平日1時間) |
|---|---|---|
| 1週目 | 環境構築+最低限の基礎 | VS Code/GitHub作成/HTML/CSS基礎で1ページ作成 |
| 2週目 | “見た目が整う”ページを作る | レスポンシブ基礎/よく使うCSS(余白・配置)/2〜3ページ構成に |
| 3週目 | 動き(JS)を少し入れる | メニュー開閉/アコーディオン/簡易モーダル等、1〜2機能実装 |
| 4週目 | ポートフォリオ公開+提案開始 | GitHub整理/公開(GitHub Pages等)/説明文を書く/毎日1件提案 |
【重要】環境構築はOSで違う(Windows/Mac)
環境構築は、使っているOS(Windows/Mac)で手順が変わることがよくあります。ここで詰まりやすいので、
- ※自分のPC(Windows/Mac)に合った手順の解説を参照する
- 最初は「動いたらOK」にして、完璧を目指しすぎない
この2つを意識すると、環境構築での挫折を減らせます。
1週目:環境構築で止まらないコツ
「環境が整うまで勉強できない」が一番もったいないので、まずは1ページでも表示できたら合格にしましょう。
- エディタ:VS Code
- バージョン管理:GitHub(アカウント作成+1つリポジトリ)
- 公開:GitHub Pages等(まずは静的サイトで十分)
2〜3週目:学習の中心は“制作”に置く
副業に必要なのは試験の点数ではなく「納品物」です。だから学習の中心は、インプットではなく制作に置きます。
- インプット:15分(必要なところだけ)
- 制作:45分(手を動かす)
この配分にすると「分かった気」ではなく「できた」に変わり、挫折しにくくなります。
途中で迷わないための要点まとめ
- 言語(ルート)は1つに絞る(つまみ食いしない)
- 週単位でゴールを決め、毎週“公開物”を増やす
- 学習=制作。ポートフォリオ前提で進める
- 最初の案件は小さく(修正・軽作業)から
ポートフォリオの作り方:未経験でも選ばれる見せ方
未経験が案件を取る鍵は、資格ではなくポートフォリオ(成果物)です。クライアントが知りたいのは「この人に頼むと、どんなものが納品されるか」。だから作品の数より、見せ方が重要です。
最初に用意するポートフォリオの中身(おすすめ)
- 架空のコーポレートサイト(2〜3ページ)
- 料金・サービス紹介ページ(情報整理とレイアウト力が出る)
- フォーム“風”のページ(見た目+入力のUI練習)
【重要】GitHub Pagesは静的ホスティング(動的機能は動かない)
GitHub Pagesは、基本的にHTML/CSS/JavaScriptで作る静的サイトの公開に向いています。
- ※GitHub Pagesではサーバー側の処理(PHP等)は動きません
- ※「お問い合わせフォームの送信機能(メール送信)」はそのままだと実装できません
- ※WordPressのような動的CMSもそのままでは動きません
フォームを入れたい場合は、次のような代替が現実的です。
- Googleフォームを埋め込む(手軽で、送信も成立しやすい)
- 「見た目だけのフォーム」にして、送信不可である旨を明記する(UI練習として)
この注意を書いておくだけで、「送信できない…」の挫折を防げます。
ポートフォリオ公開の注意(個人情報・権利)
初心者がうっかりやりがちなのが、公開物に危ない情報を入れてしまうことです。
- ※架空サイトに実在する企業名・ロゴを使わない(誤解や権利リスクになる)
- ※本名・自宅住所・個人の連絡先を載せない(特定リスク)
- 連絡先は、必要なら副業用のメールを作るなど“分ける”
特定商取引法の表記などはケースで必要性が変わるため、公開の目的に応じて公式情報を確認し、必要なら専門家へ相談してください(ここでは個別判断はできません)。
各作品に必ず書く説明テンプレ
- 目的:何のためのサイトか(問い合わせ獲得、認知など)
- 想定ターゲット:誰に向けたものか
- 工夫:余白・文字サイズ・レスポンシブ・導線
- 使用技術:HTML/CSS/JavaScript、使用ライブラリ等
- URL:動くデモ(公開URL)+ソース(GitHub)
「動くもの」と「コード」が見えるだけで、未経験でも検討されやすくなります。
案件獲得の流れ:未経験が初案件を取るまでの3ルート
案件獲得は、再現性が高い順に攻めると迷いが減ります。
1)クラウドソーシングで“小さく受注→評価”を作る
最初の目標は高単価ではなく、納品して評価を1つ取ることです。未経験が狙いやすいのは次のような案件。
- HTML/CSSの修正(余白・色・レイアウト調整)
- ボタン・メニューの軽微なJavaScript修正
- WordPressの表示崩れ修正(原因調査+調整)
クラウドソーシングは手数料が発生することが多いので、「表示されている報酬=手取り」にならないケースがあります。応募前にプラットフォームの条件や手数料を確認しておくと安心です。
2)知人・社内の困りごとを“小さく解決”する
身近な困りごとを小さく解決するのは、実績づくりになりやすいです。ここでのポイントは、無償で抱え込むことではなく、範囲と納期を小さく切ることです。
3)SNS・コミュニティ(実績が出てから強い)
未経験の最初は「発信のための発信」になって消耗しがちです。まずは1つ納品実績ができてから、制作物や学びを短く共有するくらいが続きます。
提案文の型:未経験でも通りやすいテンプレ
提案で見られるのは、熱意よりも安心材料です。未経験でも次の4点が入っていると通りやすくなります。
- 募集内容を読んだことが分かる(要件理解)
- できる範囲とできない範囲が明確
- 納期に対して稼働時間が現実的(平日1時間なら小さな案件に絞る)
- ポートフォリオURL(動くデモ+GitHub)
提案文テンプレ(コピペして調整OK)
はじめまして、〇〇と申します。 募集内容を拝見し、下記の点でお力になれると思いご提案いたします。
■募集内容の理解(1〜2行)
例:既存LPのCSS調整(余白・SP表示の崩れ修正)が主な作業だと理解しました。
■対応可能な内容
・HTML/CSSの修正(レイアウト、余白、文字サイズ等)
・簡単なJavaScript修正(メニュー開閉等)
※大規模改修や要件追加がある場合は、範囲を確認の上でご相談させてください。
■稼働時間・納期
・平日:1日1時間(主に◯時〜◯時)
・ご提示の納期:対応可能です(難しい場合は事前にご相談します)
■ポートフォリオ
動くデモ:URL
GitHub:URL
■進め方
現状確認 → 修正方針の共有 → 作業 → 動作確認 → 納品の流れで進めます。
ご検討よろしくお願いいたします。具体例:30代会社員が平日1時間で「初案件」に近づく動き方
例:タクミさん(33歳・会社員)
副業初心者。平日1時間。挫折が不安。まずは納品経験を作りたい。
- 1週目:HTML/CSSで1ページ制作→公開(URLを作る)
- 2週目:2〜3ページに増やし、スマホ対応(レスポンシブ)
- 3週目:小さなJS機能を追加(メニュー開閉など)
- 4週目:ポートフォリオ整備→クラウドソーシングで「CSS修正」「軽微修正」に毎日1件提案
この進め方の良い点は、公開物を作りながら応募できる状態にしていることです。未経験の不利を成果物で埋められます。
よくある失敗5選と回避策
失敗1:言語を次々変えてしまい、いつまでも作れない
回避策:まずは1ルートに固定。最低でも「1作品を公開」するまで変えない。
失敗2:チュートリアルだけで満足して、ポートフォリオがゼロ
回避策:学習は必ず作品化。毎週1つ、公開できる成果を増やす。
失敗3:いきなり難しい案件を受け、納期遅れで信用を落とす
回避策:最初は小さな修正・軽作業に絞る。平日1時間で回るサイズだけ応募する。
失敗4:要件確認が甘く、手戻りが増えて消耗する
回避策:受注前に確認する癖をつける(対応範囲、納期、完成イメージ、検収条件)。
失敗5:学習時間が確保できず、フェードアウトする
回避策:「平日1時間」を固定し、やる内容を前日に決める。15分でも良いので“ゼロの日”を減らす。
向いている人/向いていない人
向いている人
- コツコツ積み上げられる(平日1時間でも継続できる)
- 分からないことを調べて試すのが苦じゃない
- 小さく作って改善するのが好き
向いていない人(ただし工夫で改善できる)
- 完璧主義で公開できない → 「公開して直す」をルールにする
- 短期で結果を求めすぎる → まずは納品経験と評価を最優先にする
- まとまった時間がないと無理と思い込む → タスクを15分単位に分割する
まとめ
プログラミング副業は、未経験でも「順番」を守れば前に進めます。最初のゴールは、いきなり大きく稼ぐことではなく、作って公開し、小さな案件で納品経験と評価を得ることです。
すぐできるチェックリスト
- 学ぶルート(Web制作 or 自動化)を1つに絞った
- 平日1時間の学習時間を固定した
- 公開できる成果物を「今月1つ作る」計画がある
- GitHubアカウントを作り、1つ作品を置ける状態にした
- GitHub Pagesは静的公開で、動的機能は別手段が必要だと理解した
- スクレイピングは規約・許可が明確な範囲に限定すると決めた
- ポートフォリオに個人情報や実在企業のロゴを載せないと決めた
次にやること(3ステップ)
- 今日:学習ルートを1つ決め、GitHubを作って「公開の土台」を用意する
- 今週:HTML/CSS(またはPython)で“小さな作品”を1つ作り、公開URLを作る
- 来週:ポートフォリオを整えて、クラウドソーシングで毎日1件「小さな案件」に提案する