仕入れが怖くて手が止まるあなたへ
「せどりを始めたけど、仕入れて本当に売れるのか怖い…」
「利益が出そうで買ったのに、思ったより売れずに焦った…」
せどり初心者がいちばん不安になるのは、売れ残る在庫(不良在庫)です。実は赤字になりやすい人ほど、利益額や利益率ばかり見て、回転(売れるスピード)の確認が後回しになりがちです。
結論:初心者は「回転→リスク→利益」の順で仕入れを判断し、同じチェック項目で機械的に“見送る力”をつけると失敗しにくいです。
この記事では、週末2時間しか取れない30代会社員でも実践できるように、回転をデータで確認する方法(ツール含む)と、仕入れ基準のチェックリストを“手順書”としてまとめます(収益を保証するものではありません)。
この記事で分かること
この記事で分かるのは次の3つです。
- せどりの仕入れ基準の優先順位:回転(売れ行き)→在庫リスク・相乗り→利益額・利益率
- 回転を確認する具体手段:ランキング“現在値”だけで判断せず、Keepaなどの推移データで見極める
- 今日からの実行手順:仕入れ判断シート・損益分岐点(赤字ライン)・チェックリストで迷いを減らす
せどり初心者は、知識不足というより「判断の順番がない」「確認方法が曖昧」の2点でつまずきます。順番と確認手段を固定すると、短時間でも“再現性のある仕入れ”に近づきます。
なぜ今「せどり 仕入れ基準」で迷う人が多いのか
情報が多いほど、「儲かりそうな商品」の候補が増えます。一方で、会社員の副業はリサーチ時間が限られており、焦って判断が雑になりやすいです。特に次のパターンは初心者の“あるある”です。
- 利益率が高い商品を優先して、売れずに資金が寝る(回転が遅い)
- 相乗り(同一ページでの競合)で価格が崩れて、想定利益が消える
- 手数料・送料・サイズ増を見落として、最終利益がマイナスになる
- 中古の状態差や付属欠品で返品が出て、メンタルが削られる
ここで大事なのは、初心者にとっての最大リスクは「儲からないこと」より“在庫が動かず資金が戻らないこと”だという点です。週末2時間しか触れないなら、在庫管理・値付け調整・梱包発送の負担も増えます。
だからこそ、仕入れ基準は回転重視で組むのが現実的です。そのためには「回転をどう確認するか」が必須になります。次章で、基準の全体像を“型”として整理します。
せどりの仕入れ基準の全体像:回転・利益・在庫リスクの優先順位
仕入れ基準は、次の3ブロックに分けると判断がブレません。
- ①回転(最優先):売れる速さ。資金回収の早さそのもの
- ②リスク:在庫リスク/相乗り/規約・制限/返品・クレーム
- ③利益:利益額と利益率。値下げ耐性(余白)も含む
①回転:利益より先に見る理由
どれだけ利益率が高くても、売れなければ利益は確定しません。初心者が一度つまずくのは「売れない在庫が積み上がる」瞬間です。
回転がいい商品は、多少の値動きがあっても資金が戻りやすく、次の仕入れで調整できます。逆に回転が悪いと、値下げを重ねて損失が広がりやすい。
つまり、初心者の仕入れ基準は“まず回転で足切り”が基本です。
②リスク:疑わしきは見送りでOK
初心者は「守り」を優先したほうが継続できます。特に注意したいのは、次の4つです。
- 相乗り:強い出品者が多い・価格が崩れやすい
- 規約・制限:カテゴリやブランドの出品制限、真贋・権利関連など
- 返品リスク:中古の状態差、付属欠品、破損しやすい商材
- 在庫リスク:季節性・型落ち・トレンド依存が強い
迷ったら、最初は見送ってOKです。短時間副業は「見送りの精度」が利益より大切な局面が多いです。
③利益:利益額と利益率をセットで判断する
利益率だけを見ると回転が犠牲になりがち、利益額だけを見ると薄利高回転の作業地獄になりがちです。そこで初心者は、まず次のように“自分の最低ライン”を決めます。
- 利益額:発送・梱包の手間に見合う最低額(あなたの労力基準)
- 利益率:値下げや想定外コストを吸収できる余白(安全マージン)
なお「新品は◯%、中古は◯%が一般的」と断定できる根拠が商材ごとに異なるため、この記事では固定の正解値は置きません。代わりに、次章で“損益分岐点(赤字ライン)”から逆算する方法を用意します。
回転を確認するための必須級ツール:Keepaとリサーチアプリの使い分け
回転を見極めるには「推移」が重要です。しかしAmazonの商品ページで見られるのは基本的に現在のランキングで、過去の推移(波形)を商品ページだけで正確に追うのは難しい場面が多いです。そこで初心者は、Keepaなどの推移確認ツールを使うと実務が一気にやりやすくなります(外部サービスのため利用規約・料金体系は各自で確認してください)。
Keepaで見るポイント(初心者向け)
Keepaのグラフで特に見るのは次の3点です。
- 売れ行きのサイン:ランキングの波形が定期的に上下している(動きがある)
- 価格の安定:新品・中古の価格が急落していない/乱高下しすぎていない
- 競合の圧:出品者数が増え続けていない(増えると値崩れしやすい)
よくある失敗は「現在のランキングが良いから買う」ことです。初心者は“今だけ良い”を掴みやすいので、できるだけ推移で判断しましょう。
また、波形の読み方は商材やカテゴリで差があります。最初は「同カテゴリの商品を複数見て、動いている波形の共通点」を掴むのがおすすめです。
リサーチアプリ(例:バーコード検索系)を併用すると短時間向き
店舗仕入れをする場合は、バーコード検索できるリサーチアプリがあると時短になります。
ただし、アプリは“入口”として便利でも、最終判断はKeepa等で推移確認→損益分岐点→相乗りリスクの順で固めると失敗が減ります。
あなたが週末2時間なら、理想はこの流れです。
- 店舗:アプリで粗く候補出し(数十個)
- 帰宅後:Keepaで推移確認(絞り込み)
- 最後:損益分岐点とリスクで「見送り」まで含めて決定
ツールは「当たりを増やす」より、初心者にとっては“ハズレ(不良在庫)を避ける”ために使う感覚が合っています。
回転重視で失敗しない:仕入れ前チェック項目(OK/注意/見送り)
ここからは、判断をチェック項目に落とし込みます。初心者は「全部チェックしてから買う」ではなく、一次判定で落とすのがポイントです。
一次判定(3〜5分):見送りを早く決める
- 回転:Keepa等で推移に動きがあるか(止まっていないか)
- 価格:価格が崩れていないか(直近で急落していないか)
- 相乗り:出品者が多すぎないか/増え続けていないか
- 規約:制限カテゴリ・ブランド、真贋・権利が絡みそうなら避ける
- 配送:大きすぎる・壊れやすい・検品が難しい商品は後回し
深掘り判定(5〜10分):損益分岐点(赤字ライン)を出す
初心者は「いくら儲かるか」より先に、いくらまで下げたら赤字か(損益分岐点)を出すと安全です。
| 項目 | 考え方(例) |
|---|---|
| 売価 | 想定売価と、値下げした場合の売価も仮で置く |
| 手数料 | 販売手数料・プラットフォーム利用料など(カテゴリで変動) |
| 送料・発送 | 配送方法(自己発送/FBA等)で見込みを入れる |
| 仕入れ原価 | 商品代+交通費・ポイントなどは保守的に扱う |
| 損益分岐点 | 「売価−手数料−送料−仕入れ原価=0」になる売価を把握する |
損益分岐点が分かれば、値下げ合戦が来ても「ここまでは耐える/ここで撤退」を決められます。週末副業は、この撤退ラインがあるだけでメンタル負担が大きく減ります。
OK/注意/見送りの判断テンプレ
- OK:推移に動きあり+損益分岐点まで余白あり+相乗りが過密でない
- 注意:動きはあるが競合増・価格不安定→少量テスト前提
- 見送り:推移が止まっている/価格急落/規約・真贋・権利が不安
短時間副業の人ほど、「注意」を増やすと在庫が膨らみます。最初はOK中心で十分です。
初心者が取り組みやすい選択肢:回転を作りやすい仕入れパターン
「何を仕入れるか」が決まらないと、仕入れ基準も運用できません。ここでは回転と管理のしやすさを軸に、初心者が始めやすい型を紹介します。
パターン1:通年需要の消耗品・定番アイテム(小さく回して学ぶ)
通年需要が見込める商品は、トレンドに振り回されにくく、回転を学びやすいです。価格差が大きく出にくい場合もありますが、初心者の最初は「経験値を積む」意味で相性が良いことがあります。
ただし相乗りが激しいジャンルもあるため、Keepaで価格の安定と出品者増の傾向を確認し、余白が薄いものは避けましょう。
パターン2:中古の小型・軽量(送料と破損リスクを下げる)
中古はコンディション差で差別化しやすく、相乗りの価格競争だけに巻き込まれにくい面があります。小型・軽量なら梱包も比較的ラクで、初心者が事故を起こしにくいです。
※重要:日本では、営利目的で中古品を仕入れて販売する場合、古物商許可が必要となるのが一般的です(例外や判断が難しいケースもあるため、正確な要件は管轄の警察署・公的情報で確認してください)。この記事は法律の助言ではなく一般情報としての注意喚起です。
中古での失敗を減らすコツは、検品ポイントを固定することです。付属品、動作、傷、汚れ、におい、外箱、説明書の有無などを毎回同じ順番で確認し、説明文にも明記します。
パターン3:セール品は“少量テスト→追加”で在庫を溜めない
セール品は仕入れ判断がしやすい反面、同じ商品を多くの人が仕入れて相乗りが増えやすいです。初心者がやるべきは、いきなり数量を積まないこと。少量で回して、売れ行きと価格変動を見てから追加に回すのが安全です。
週末2時間なら、SKU(商品種類)を増やしすぎると管理が破綻します。最初は「少ない種類を繰り返す」ほうが結果的に早いです。
具体例:30代会社員(週末2時間)が仕入れ判断する実務フロー
ここでは、あなたに近い状況で「どう動けば迷わないか」を一連の流れにします。
前提:土曜午前の2時間で、リサーチ〜仕入れ判断までを進めたい。赤字が怖いので、回転重視・少量テストでいく。
Step1:店舗(またはネット)で候補を広く集める
まずは候補を広く拾います。店舗ならバーコード検索で候補出し、ネットならカテゴリ内の定番から当たりを探します。ここでは「利益が出そう」より回転がありそうな雰囲気を優先し、候補を溜めます。
Step2:Keepaで推移確認し、一次判定で“落とす”
候補をKeepaで見て、ランキングの波形が止まっていないか、価格が崩れていないか、出品者が増え続けていないかをチェックします。
ここで弱いものは、初心者は積極的に切ります。「現在ランキングが良い」だけの商品は、短期的なブレの可能性があるため慎重に。
Step3:損益分岐点を出して、撤退ラインを決める
最後に、手数料・送料・仕入れ原価を見込んで損益分岐点を出します。損益分岐点まで余白が薄い商品は、相乗りで少し下がっただけで赤字になりやすいので見送り寄り。
この「撤退ライン」があるだけで、値下げ局面のストレスが減り、短時間でも淡々と運用できます。
失敗しない始め方:今日からの3ステップ(仕入れ基準を自分の型にする)
仕入れ基準は一度作って終わりではなく、少量テストで磨きます。今日からできる3ステップはこれです。
ステップ1:最低基準を3つだけ決める(数字は“仮”でOK)
迷いを減らすには、判断を外に出します。メモに次の3つだけ書いてください。
- 回転:Keepaの推移で「動いている」ものだけ
- 利益額:あなたが発送しても納得できる最低額(仮置き)
- 利益率:値下げ・想定外コストを吸収できる余白(仮置き)
数値の正解は商材で変わるので、最初は仮で構いません。大事なのは「基準がある状態」でテストすることです。
ステップ2:仕入れ判断シートを作って、同じ順番でチェックする
スプレッドシートでもメモでもOK。最低限、次の列を作ると判断が再現できます。
- 仕入れ値/想定売価/手数料・送料見込み/損益分岐点
- Keepa所見(波形・価格安定・出品者増減)
- 相乗り状況(競合の強さ・差別化ポイント)
- リスク(規約・返品・季節性・破損)
- 判定(OK/注意/見送り)と理由
“同じ順番”が最大の時短です。週末2時間の人ほど、ここを仕組み化すると続きます。
ステップ3:少量テスト→売れた/売れない理由で基準を更新する
最初は少量でテストし、結果をシートに残します。
- 売れた:波形の動き方、価格帯、出品者数の感触をメモ
- 売れない:推移を見誤ったのか、相乗りに負けたのか、説明不足かを特定
この改善が積み上がると、あなた専用の“勝てる基準”になります。
よくある失敗5選と回避策(赤字不安を減らす)
最後に、初心者がやりがちな失敗と回避策です。仕入れ基準の穴をここで塞いでおきましょう。
失敗1:現在ランキングだけで判断して、回転を読み違える
回避策:Keepa等で推移を確認し、止まっていないかを見る。現在値の良さは「推移で裏取り」する。
失敗2:利益率が良いのに売れず、資金が寝る
回避策:回転を最優先で足切り。迷うなら少量テスト、基本は見送りでOK。
失敗3:相乗りで値崩れして、想定利益が消える
回避策:出品者増の傾向と価格の安定を確認。損益分岐点を出して撤退ラインを決め、余白が薄い商品は避ける。
失敗4:中古の検品が甘く、返品・低評価につながる
回避策:検品ポイントを固定し、付属品・欠品・状態を説明文に明記。中古販売は古物商許可など法令面も事前に確認する。
失敗5:手数料・送料・サイズ増を見落として赤字になる
回避策:ざっくりでいいので必ず手数料・送料を差し引き、損益分岐点を把握する。大型・重量物は初心者は後回し。
向いている人/向いていない人(回転重視の仕入れ基準)
回転重視の運用は、短時間副業と相性が良い一方、向き不向きもあります。
向いている人
- 週末など限られた時間で、在庫を増やさず回したい人
- チェック項目を守って、感情で仕入れない人
- 少量テスト→改善を繰り返せる人
- 相乗り・規約・返品などリスクを優先できる人
向いていない人(工夫で改善可能)
- 安いと衝動買いしやすい人(一次判定で必ず落とす仕組みを作る)
- 検品・梱包・記録が苦手な人(小型・軽量、シンプル商材から始める)
- 短期で結果を求めすぎる人(基準を育てる前提に切り替える)
売上や利益は、相場・競合・規約・運用で変動します。確実性を求めるより、リスクを抑えて検証する副業として進めるのが安全です。
まとめ:チェックリストと次にやること
仕入れの迷いは、チェック項目と確認手段(推移データ)を固定すると減ります。最後に、今日から使える形にまとめます。
仕入れ前チェックリスト(コピペ用)
- 回転:Keepa等で推移に動きがある(止まっていない)
- 価格:急落や乱高下が強すぎない
- 相乗り:出品者が増え続けていない/価格崩壊していない
- 利益:利益額・利益率に余白がある(値下げに耐えられる)
- 損益分岐点:赤字になる売価(撤退ライン)を把握した
- 在庫リスク:季節性・トレンド依存・型落ちが強すぎない
- 中古:検品ポイントを固定し、説明文に状態を明記できる
- 規約・制限:不安がある商品は避ける(要確認)
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:Keepaを導入し、扱うカテゴリで「売れている波形」を10個見て目を慣らす
- ステップ2:仕入れ判断シートを作り、損益分岐点とOK/注意/見送りを毎回記録する
- ステップ3:少量テストで回し、売れた/売れない理由を基準に反映して更新する
