「せどりで仕入れてみたいけど、本当に利益が出るのか不安…」
「計算が苦手で、送料や手数料を引いたら赤字になりそう…」
その不安、正しいです。せどり初心者がつまずく最大の原因は、「売値 − 仕入れ値」だけで利益を判断してしまうこと。実際には、販売手数料・送料・梱包費・(FBAなら)配送代行手数料や保管料などが引かれ、手元に残るお金は意外と少なくなります。
でも難しく考える必要はありません。引くべきコストは大きく5つ+αだけ。さらに、現代のせどり(特にAmazon)では、手計算よりも公式シミュレーターやアプリを使った方が速くて正確です。
この記事では、手数料・送料込みで利益を即判断する計算手順と、ミスを減らすツール活用まで、初心者が今日から使える形でまとめます。
結論:利益計算は「全部引く」→「ツールで最終確認」で赤字を防ぐ
せどりの利益計算は、基本の式がすべてです。
利益(円)=販売価格 −(仕入れ+販売手数料+送料+梱包費+その他コスト)
初心者が赤字を防ぐコツは2段階です。
- 一次判断:ざっくり(手数料・送料を“甘く見積もらない”)で足切りする
- 最終判断:AmazonならFBA料金シミュレーター、各フリマならアプリ内表示など公式の計算結果で確定する
「仮置き→公式で確定」という流れにすると、週末2時間でも迷いが減り、仕入れミスが激減します。
先に整理:初心者が混同しやすい「利益率」と「ROI」
利益計算でよく混同されるのが、利益率とROIです。どちらも大事ですが、意味が違います。
利益(円)
手元に残る金額です。まずはこれがプラスであることが大前提です。
利益率(売上高利益率)
利益率(%)=利益 ÷ 販売価格 × 100
「売上(売値)に対して、手元に何%残るか」の割合です。値下げや送料ブレに耐える力が見えます。
ROI(投資回収率のイメージ)
ROI(%)=利益 ÷ 仕入れ × 100
「仕入れに対して、どれだけ増えたか」を見る指標です。仕入れ資金が少ないうちは、ROIも参考になります。
初心者はまず、①利益(円)が残る → 次に②利益率(売上に対して残る割合)で安全度を見る、の順番が失敗しにくいです。
利益計算で引くコストは「5つ+α」だけ
引くものが多く見えても、整理すればシンプルです。初心者はまずこの5つを固定してください。
- ①仕入れ代:税込・ポイント加味(後述)で実質コストを統一
- ②販売手数料:販売先の料率(メルカリ・Amazonなど)
- ③送料:自己発送か、FBA等の配送代行かで別物
- ④梱包費:封筒・箱・緩衝材・テープなど(固定費化する)
- ⑤その他:値下げ余地、FBA保管料、納品送料、ラベル、返品・不良の予備など
「その他」は最初から完璧に積めなくてOKです。初心者はまず、値下げ余地(保険)を入れるだけでも赤字が減ります。
ポイントはどう扱う?(迷うなら“保守的”が正解)
ポイント分を利益に入れたくなりますが、初心者ほどブレます。おすすめは次のどちらかに統一です。
- 保守的:ポイントは0円扱い(計算がブレない/赤字になりにくい)
- 現実的:ポイントは「確実に使う分」だけを値引きとして加味
最初の1〜2か月は、ポイントを入れない方が判断が安定します。
販売手数料の目安:主要プラットフォームは「まずここ」だけ覚える
販売手数料は、プラットフォームやカテゴリで変わります。仕入れ前の一次判断では、まず代表的な数値を頭に入れておくと速いです(変更されることがあるので、最終的には各サービスの公式案内で確認してください)。
| 販売先 | 手数料の目安 | 初心者向けメモ |
|---|---|---|
| メルカリ | 販売価格の10% | 計算が単純。送料込み出品が多いので送料も必ず引く |
| ヤフオク | 落札価格の10% | 手数料優遇は変わることがある。最終は出品画面で確認 |
| ラクマ | 4.5%〜10%(販売実績等で変動) | 自分に適用される料率をアプリで確認してから計算 |
| Amazon | 多くのカテゴリで5%〜15%(カテゴリで異なる) | 紹介料+(FBAなら)配送代行手数料など。最終は公式ツールで確定 |
初心者がやりがちなのが、「手数料はだいたい10%でしょ」と決め打ちして仕入れること。一次判断は仮置きでもOKですが、いけそうな商品だけは必ず公式で最終確認しましょう。
送料の考え方:自己発送は“梱包後サイズ”、FBAは“手数料”として確定する
赤字の最大要因は送料です。送料は「発送方法」「サイズ・重量」「配送エリア」で変わるため、初心者は次のルールで事故を減らします。
自己発送:送料は“梱包後サイズ”で見積もる
自己発送で多い失敗は、「商品のサイズ」で判断して、梱包したらサイズが超えるパターンです。送料は必ず梱包後で決まるので、仕入れ前に次を固定しましょう。
- 使う発送方法を2〜3種類に固定する(送料の暗記が進む)
- サイズ境界(厚み・重量)を意識する(超えると一気に高くなる)
- 送料は“少し高め”に仮置きしても利益が残る商品だけ仕入れる
おすすめは、商品ジャンルを「小型・軽量中心」に寄せること。週末副業だと、送料だけでなく梱包・発送の手間も軽くなります。
FBA:送料を手計算しない(公式シミュレーターで確定)
FBAは「送料」というより、配送代行・作業・保管などがセットになった手数料です。サイズ区分や重量、時期の改定などで複雑に変わるため、初心者は手計算で当てにいかない方が安全です。
AmazonでFBAを使うなら、仕入れ判断は必ずFBA料金シミュレーター(収益性計算ツール)で試算してからにしましょう。
【Amazon必須】FBA料金シミュレーターで利益を“確定”する手順
FBAは便利ですが、「便利税」があります。だからこそ、仕入れ前に公式ツールで利益を確定させるのが鉄則です。手順は難しくありません。
シミュレーターに入れる前に用意するもの
- 対象商品の情報(ASINや商品ページ)
- 想定の販売価格(保守的に少し低め)
- 仕入れ値(実支払)
- (必要なら)FBA倉庫への納品送料の目安
ざっくりの使い方(初心者向け)
- FBA料金シミュレーターで商品を検索する(ASINや商品名)
- 販売価格を入力する(強気にしない)
- 原価(仕入れ)を入力する
- 配送方法を「FBA」と「自己発送」で比較する
- 表示された手数料・概算利益を見て、仕入れ可否を決める
ここまでやれば、少なくとも「FBA手数料の見落とし」で赤字になる確率は大幅に下がります。
FBAで見落としやすい“追加コスト”
- 保管料:回転が遅いほど効いてくる
- 納品送料:自宅→FBA倉庫の送料(まとめ納品で薄まる)
- ラベル・梱包:追加作業が発生するケースがある
初心者のFBAは「回転が良い商品に絞る」が安全です。回転が悪いと保管コストと値下げで利益が削れます。
【スマホで完結】計算が面倒ならアプリ・公式機能を使おう
利益計算は、慣れるまで面倒です。だからこそ、初心者は「手計算で頑張る」より、ミスしにくい仕組みを先に作る方が結果的に儲かります。
Amazon:出品アプリ+FBA料金シミュレーターの合わせ技
店舗せどりなら、バーコード読み取りで商品を探すことが多いはずです。Amazonは、出品用の公式アプリで商品検索をしつつ、最終的な利益はFBA料金シミュレーターで確定、という流れが安全です。
- 店頭:アプリで相場感をつかむ(一次判断)
- 仕入れ直前:FBA料金シミュレーターで利益を確定(最終判断)
「店頭で迷って時間が溶ける」人ほど、この二段階が効きます。
メルカリ・ラクマ・ヤフオク:出品画面の“手取り表示”を必ず見る
フリマ系は、出品画面や取引画面で手数料が見えることが多いです。初心者は、頭の中の計算だけで決めず、アプリ上の表示(手数料・送料)を見ながら価格設計するのが安全です。
特にメルカリは販売手数料が10%なので、売値の10%を引いた“手取り”を基準に逆算すると分かりやすいです。
Googleスプレッドシート:テンプレ化すると“一生迷わない”
紙やメモでもOKですが、最終的に強いのはテンプレです。利益計算は同じ項目を毎回引くだけなので、表計算にしておくと時短になります。
この記事の後半に、コピペできるテンプレを用意しているので、それをベースに「自分の発送方法」「梱包費」「保険(値下げ余地)」を固定しましょう。
実例:仕入れ前に1分で判断する「利益計算」手順
ここからは、実際の動きに落とします。仕入れ前に1分で判断する手順です。
ステップ1:売値を“少し低め”に仮置きする
初心者ほど強気に置きがちです。まずは保守的に置き、低めでも利益が残る商品だけを候補にします。
ステップ2:販売手数料を入れる(フリマは固定、Amazonはカテゴリ差に注意)
メルカリなら売値の10%など、分かるものは確定で入れます。Amazonはカテゴリで変わるので、一次判断の後に公式で確定します。
ステップ3:送料を“梱包後サイズ”で仮置きする(最悪寄り)
ここを甘く見ると高確率で赤字になります。迷うなら高めに置いて、それでも残る商品だけ。
ステップ4:梱包費を固定で入れる
毎回細かく計算すると続きません。「小=○円」「中=○円」「大=○円」など、あなたの運用で固定してOKです。
ステップ5:値下げ余地(保険)を入れて、利益と利益率を見る
最初は値下げが発生しやすいので、保険を入れても利益が残るかが重要です。
そのまま使える利益計算テンプレ(コピペ用)
| 項目 | 金額(円) | メモ |
|---|---|---|
| 販売価格(売値) | 少し低めに仮置き | |
| 仕入れ | 税込・ポイント方針を統一 | |
| 販売手数料 | メルカリは10%など。Amazonは最終的に公式で確定 | |
| 送料 | 梱包後サイズで“高め”に仮置き | |
| 梱包費 | 小・中・大で固定するのがおすすめ | |
| その他(保険) | 値下げ余地、FBA保管料、納品送料など | |
| 利益 | 売値−(仕入れ〜その他の合計) | |
| 利益率 | 利益÷売値×100(売上に対して残る割合) | |
| ROI(任意) | 利益÷仕入れ×100(仕入れに対して増えた割合) |
利益率の目安:初心者は“安全ライン”を先に決める
「利益率は何%あればいい?」に絶対の正解はありません。販売先、回転、ジャンル、トラブル率で変わるからです。
ただ、初心者が赤字を避けるための“目安”として、次のようにラインを置く人は多いです(あなたの手数料・送料の構造に合わせて調整してください)。
- 新品寄り(価格競争が起きやすい):売上高利益率で10〜15%を一つの最低ラインに置く
- 中古(状態差・返品などのブレがある):売上高利益率で20%前後を狙い、ブレに耐える
理由はシンプルで、利益率が低いほど「値下げ」「送料のズレ」「返品対応」で簡単に赤字になるからです。週末副業なら、薄利多売よりも少量でもブレに強い商品の方が続きます。
まずはあなたの運用で「この利益率を下回ったら仕入れない」という基準を1つ決めましょう。迷いが減り、仕入れ精度が上がります。
よくある赤字パターン6選と回避策
1)送料を甘く見積もって“送料負け”
梱包後にサイズが超えて送料が跳ねると、一発で利益が消えます。
回避策:梱包後サイズで考える。送料は高めに見積もっても残る商品だけ仕入れる。
2)販売手数料を決め打ちして、カテゴリ差で赤字
特にAmazonはカテゴリで手数料が変わるため、決め打ちは危険です。
回避策:一次判断→いけそうなら公式ツール・公式表記で最終確認。
3)FBA手数料を手計算してズレる
FBAは複雑です。手計算はミスの元です。
回避策:FBA料金シミュレーターで確定してから仕入れる。
4)梱包費をゼロ扱いして積み上がる
1件数十円でも、積み上がると効きます。
回避策:梱包費は固定費として必ず入れる(小・中・大の3段階でOK)。
5)値下げ余地を見ずに“強気の売値”で計算
売れなければ値下げします。強気前提は崩れます。
回避策:売値は少し低めに仮置きし、保険(値下げ余地)を入れても残る商品だけ。
6)回転を無視して寝かせてコスト増
資金が止まると次の仕入れができず、焦ってミスが増えます。FBAなら保管料も効きます。
回避策:初心者は回転優先。寝かせる前提の商品は避ける。
仕入れ前の最終チェックリスト(これで赤字が激減します)
- 売値は少し低めに置いても利益が残る
- 販売手数料はその販売先のルールで入れている(決め打ちしない)
- 送料は梱包後サイズで高めに見積もった
- 梱包費を固定費として入れた
- 値下げ余地(保険)を入れても利益が残る
- (Amazon)FBAを使うならFBA料金シミュレーターで最終確認した
- 回転が遅そうなら、資金が止まっても耐えられる(または仕入れない)
まとめ
せどりの利益計算は、売値から「仕入れ・販売手数料・送料・梱包費・その他」を全部引くだけです。難しそうに見えて、引く項目を固定すれば誰でも再現できます。
そして現代のせどりは、手計算で頑張るよりも、公式ツール・アプリで最終確認した方が速くて正確です。特にAmazon FBAは複雑なので、仕入れ前にFBA料金シミュレーターで確定させるだけで、赤字の確率が大きく下がります。
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:この記事のテンプレ表をメモやスプレッドシートにコピペし、あなたの「梱包費(固定)」と「保険(値下げ余地)」を決める
- ステップ2:仕入れ候補を3つ選び、売値を少し低めに置いて“仮置き計算”で一次判断する
- ステップ3:いけそうな商品だけ、各プラットフォームの表示や(Amazonなら)FBA料金シミュレーターで最終確認して仕入れる
