結論:YouTubeの禁止事項は「安全(ガイドライン)」「権利(著作権)」「質(収益化)」の3本柱で整理すると、初心者でも事故を防げる
「一生懸命育てたチャンネルが、ある日突然BANされたらどうしよう……」
「知らないうちにルール違反をしていないか不安」
YouTubeの規約は複雑で、初心者には地雷原のように見えるかもしれません。ですが、重い処分に繋がりやすいパターンには傾向があり、「知っていれば防げる事故」が大半です。
ポイントは、YouTubeのルールを次の3本柱で整理することです。
- ①コミュニティガイドライン(安全):危険行為、嫌がらせ、詐欺など。違反すると削除やストライクの対象
- ②著作権(権利):音源・映像・画像など。権利者対応で削除や制限が起きやすい
- ③収益化ポリシー(質):オリジナル性・信頼性。動画は残っても「収益化できない/停止」になり得る
この記事では、初心者が悪意なく踏んでしまいがちな「10個のNG行動」と、今日からできる「安全運用のチェックリスト」をまとめます。漠然とした不安を消して、安心して投稿を続けましょう。
まず押さえる:YouTubeの「違反」と「収益化NG」は別モノ
初心者が混乱しやすいのが、「動画が消える話」と「収益が止まる話」を同じものとして扱ってしまうことです。ここを分けるだけで、怖さがかなり減ります。
違反(削除・ストライク)になりやすい
- 危険行為の助長、暴力、嫌がらせ、差別、詐欺的行為など
- “誰かに害が出る”可能性が高いものは、処分が重くなりやすい
収益化NG(制限・停止)になりやすい
- ほぼ同じ構成・同じ素材で量産している
- 独自性が薄い(「どこかの寄せ集め」に見える)
- 価値よりも広告・誘導が目立つ
この違いを覚えるだけで、「自分の悩みがどっちの問題か」が見えるようになります。
ペナルティの種類:初心者が知るべき4つの結末
YouTubeで起こり得る結果は、ざっくり4つです。過度に怯えるのではなく、「どの段階の話か」を把握しましょう。
- ①動画の削除/視聴制限:規約違反として動画が消える、見られにくくなる
- ②年齢制限:動画は残るが視聴できる人が絞られる
- ③機能の制限:投稿・コメント・ライブなどに制限がかかる場合がある
- ④ストライク(違反警告):重い。累積するとチャンネル停止につながり得る
ストライク制度の補足:初回は「事前警告(Warning)」扱いになる場合がある
ストライクは「一発アウト」だと思われがちですが、初めての違反では、内容や状況によって「事前警告(Warning)」として扱われ、まずは動画削除や注意で止まるケースがあります。
ただし、ここで安心しすぎるのは危険です。警告で済んでも履歴が残り得ますし、同じタイプの違反を繰り返すと、より重い措置につながります。
安全運用のコツは、「警告を一度も出さない運用」を仕組みで作ることです。この記事後半のチェックリストをそのまま使ってください。
【図解】優先順位が一発で分かる:初心者向けリスクマップ
「全部気をつける」のは難しいので、まずは危険度とやりがち度で優先順位を付けます。
| やりがち度:高 | やりがち度:中 | やりがち度:低 | |
|---|---|---|---|
| ペナルティ重:高 | スパム・詐欺的誘導 危険行為の助長 嫌がらせ・晒し | なりすまし 差別・憎悪表現 | 露骨な違法行為の手順化 |
| ペナルティ重:中 | BGM/映像の著作権侵害 釣りサムネで誤認誘導 | センシティブ領域で断定(健康など) | 過激な表現の多用 |
| ペナルティ重:低〜中 | テンプレ量産(収益化NG寄り) 同じ素材の使い回し | 軽い誤記・誤解を招く表現 | 細かい表示ミス |
最優先で潰すのは、左上の「やりがち度:高 × ペナルティ重:高」です。ここを避けるだけで、事故率が大きく下がります。
初心者がやりがちなNG例10選:悪意ゼロでも危ないパターン
ここからは、実際に踏みがちな“事故の型”です。あなたが悪意ゼロでも、視聴者やシステムから「そう見える」だけで不利になることがあります。
NG例1:釣りサムネ・誇大タイトル(中身と違う)
「誰でも簡単」「無料で確実」「衝撃の事実」など、内容と一致しない煽りは危険です。短期的にクリックが増えても、通報・低評価・信頼低下の原因になります。
対策はシンプルで、サムネとタイトルは“動画の中身と一致”を最優先にします。
NG例2:相互登録(Sub4Sub)や不自然な登録誘導
「登録返します」など、実質的に登録を交換する行為はスパム的に見られやすいです。
対策:CTAは1つに絞り、自然な文脈で「次も見たい人だけ登録」に寄せます。
NG例3:外部リンクの誘導が強すぎる(LINE誘導・謎サイト)
説明欄や固定コメントで、視聴者を外部に連れ出す設計は特に慎重に。リンク先が安全でも、強引な誘導は疑われやすいです。
対策:外部リンクは「なぜ必要か」を明確にし、できるだけ公式・大手・信頼できる先に限定します。
NG例4:無許可の音源・映像(BGM、TV、アニメ、切り抜き)
「短いから大丈夫」は危険です。権利者の対応によって削除や制限が起きる可能性があります。
対策:音源・映像は「利用条件が明確なもの」だけを使い、出所と規約を保存します(後述)。
NG例5:危険行為・違法行為の助長(チャレンジの過激化)
危険な行為を推奨・手順化するとアウトになりやすい領域です。
対策:扱うなら「危険性の説明+注意喚起+代替案」へ寄せる。迷うテーマは避ける。
NG例6:嫌がらせ・個人攻撃(晒し、嘲笑、特定)
「正義の告発のつもり」でも、個人攻撃に見えると危険です。
対策:人物を特定できる情報(名前、顔、住所、会社など)を出さない。批判するなら「行為」だけに限定します。
NG例7:差別・憎悪を煽る表現(ネタのつもりでも危険)
属性を理由にした侮辱・排除は、特に重く扱われやすい領域です。
対策:笑いに逃げず、扱うなら中立で丁寧に。そもそも初心者は触れないのが安全です。
NG例8:健康・医療の断定(絶対治る、奇跡、確実)
健康分野は誤解が重大事故につながりやすく、断定は危険です。
対策:一般情報として紹介し、断定を避け、「必要なら専門家へ」と注意喚起を入れる。
NG例9:なりすまし・誤認される演出(公式っぽい、本人っぽい)
公式に見えるチャンネル名・サムネ・ロゴ、本人の声や顔に見える合成などは誤解を招きます。
対策:説明欄で「非公式」「ファン解説」など、誤認を避ける表記を徹底します。
NG例10:同じ構成・同じ素材の大量投稿(テンプレ量産)
コミュニティ違反でなくても、収益化審査や長期運用の観点で「量産っぽさ」は不利になりやすいです。
対策:「型は固定でも、素材・図解・具体例は毎回変える」をルール化します。
事故率が高い3領域だけは“安全な型”を先に決めよう
全部を完璧に覚えるのは難しいので、まずは事故率が高い3領域だけ「型」を作るのが最短です。
①著作権:初心者は“音”で事故る(BGMが最頻出)
一番ありがちなのが、BGMや効果音の出所が曖昧なまま使ってしまうケースです。
安全運用は次の3点セットで固めます。
- 配布元が明確(公式ライブラリや利用条件が明記されたサイト)
- 商用利用の可否、クレジット要否、改変可否を確認
- 規約ページのスクショ+日付メモを保存(自分を守る)
②スパム・詐欺:初心者は“誘導”と“約束”で事故る
「登録したらプレゼント」「この方法で必ず稼げる」など、過剰な誘導・断定は疑われやすいです。
安全運用の型は、次のとおり。
- 成果を断定しない(確実・必ず・誰でも、を避ける)
- 外部誘導は理由を明確にする(なぜ必要か)
- リンク先は公式・大手・信頼できる先に限定する
③ハラスメント:初心者は“正義感”で踏みがち
他人のミス・炎上・ゴシップは伸びやすい一方で、個人攻撃に見えた瞬間に危険です。
安全運用の型は「人ではなく行為」「特定情報は出さない」「煽らない」。この3つを守るだけで、リスクが大きく下がります。
今すぐ不安を減らす:YouTubeで「違反の有無」を確認する方法
「自分のチャンネルは大丈夫?」という不安は、確認できるものは確認して消すのが一番です。細かい表示は変わることがありますが、初心者はまずここだけ見ればOKです。
YouTube Studioで見る場所(まずここ)
- Studioのダッシュボード:警告や重要なお知らせが出ていないか確認
- コンテンツ(動画一覧):各動画の「制限」や警告アイコンが出ていないか確認
- 著作権関連の表示:申し立てが出ていないか確認(動画単位で出ることが多い)
確認のコツ:気にする順番は「重いものから」
- まずはストライクや警告が出ていないか(チャンネル全体への影響)
- 次に著作権の申し立て(動画単位の影響)
- 最後に収益化の制限(運用設計の見直しポイント)
不安の正体が「分からないこと」なら、まず“見える化”で落ち着けます。
顔出しなし・AI活用者がやるべき「安全運用ルール」
顔出しなし運用は参入しやすい反面、やり方次第で「量産っぽさ」や「誤認」のリスクが上がります。ここを先にルール化すると長期運用がラクになります。
ルール1:テンプレは固定でOK。ただし“素材”まで固定しない
- 固定していい:構成(フック→本文→まとめ→CTA)
- 毎回変える:背景映像/図解/具体例(最低3つのうち2つは変える)
「同じ動画が続く感じ」を消すだけで、視聴者の離脱も、収益化面の不安も下がります。
ルール2:リアルに誤解されそうな合成は“透明性”を優先する
実在人物の声や顔に似せる、現実の出来事が起きたように見せる、などは誤認リスクが上がります。
対策:説明欄で文脈を補足し、必要ならYouTube Studioの開示設定も含めて“誤解を避ける”方向に倒す。迷ったら透明性を優先します。
ルール3:リンクは「安全」より「見え方」も重要
安全なリンク先でも、誘導が強いと「怪しい」と見られます。
対策:リンクは最小限、目的を一言で説明し、可能ならYouTube内(再生リスト・関連動画)で完結させる設計にします。
具体例:初心者が“悪意ゼロ”で違反しかける典型パターンと回避策
想定:副業でYouTubeを始めたばかり。顔出しなしショート中心。伸ばしたい気持ちが強い。
やりがちな流れ
- 同じBGM・同じ背景・同じテロップ位置で毎日量産
- 伸ばしたくてサムネ・タイトルを煽る(誰でも簡単、確実など)
- 焦って外部リンクへ誘導(固定コメントに貼りまくる)
回避策(これだけやれば安全度が上がる)
- 素材はローテ(背景・図解・具体例のどれかを毎回変える)
- 断定を避けて「傾向」「一般に」「目安」に言い換える
- 外部誘導は最小限。まずは関連動画・再生リストで完結させる
すぐできるチェックリスト:投稿前30秒で「地雷」を避ける
- タイトル・サムネは内容と一致している(誇大な約束・煽りすぎがない)
- 音源・映像・画像の出所が明確(利用条件を確認済み/出所不明は使わない)
- 説明欄・固定コメントのリンクは最小限で、目的が説明できる
- 危険行為・違法行為を助長していない(手順化していない)
- 個人攻撃・晒し・差別的表現が入っていない
- テンプレ運用でも、背景/図解/具体例のどれかを毎回変えている
- 誤認されそうな合成や演出がある場合、説明欄で透明性を確保している
まとめ
YouTubeの禁止事項は「過激な内容だけ」ではありません。初心者が事故りやすいのは、釣りサムネ、著作権(特にBGM)、強すぎる誘導、そしてテンプレ量産です。
大事なのは、全部を暗記することではなく、投稿前チェックと素材管理(証拠を残す)を仕組み化すること。これが最短で、いちばん安心できるやり方です。
次にやること(3ステップ)
- ステップ1:この記事の「投稿前チェックリスト」をメモに保存し、投稿前に必ず30秒だけ確認する
- ステップ2:音源・素材は「配布元/利用条件/スクショ/日付」をセットで保管し、出所不明素材をゼロにする
- ステップ3:テンプレ運用する場合は「毎回変える要素(背景・図解・具体例)」をルール化して、量産感を消す
